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【動物園でも見れる】ゾウのめずらしい体温調節

■動物の環境への適応

深海・砂漠・路地裏など、様々な環境がある地球。

そんな様々な環境に合わせて、動物はいろいろな方法で環境に適応していきました。

ある動物は、真っ暗な海底で自ら発光したり、ある動物は、一気に100ℓもの水を飲み、砂の海をウォーキングする。

そのように、動物は環境によって、いろいろな方法をとっています。

今回は、環境の中でも、多くの動物が関わる「温度」に対しての適応方法についてです。


■動物の温度管理

気温、水温、地温などの温度環境はどの動物も切り離せない関係にあります。

人間も衣替えをしたり、窓を二重にしたり、涼しくなる機械で温度への適応をしています。

サウナで汗が噴き出すのも、スキー場で体が震えるのも、体が温度に適応しようとしている反応です。


それでは、高温や低温、温度の変化に動物はどのように対処しているでしょうか。

・ストローのような毛で空気を溜め保温する
・体から赤い粘液を出し、乾燥によるひび割れや体温の上昇を防ぐ
・よだれや汗よって体内の熱を逃す
・毛の色によって取り込む熱を調節する

このように動物は、温度への適応をするために毛や皮膚、体液などで体温の調節をしています。

今回は、動物の体温調節の中でも、動物園で観られるゾウのちょっと変わった調節の仕方を紹介します。


■ゾウの体温調節法

毛や皮膚、体液によって動物は体温を調節しています。

さて動物園の中でも人気なゾウはどんな方法で体温を調節しているのでしょうか。


ゾウは

耳で体温を調節します。

ゾウは、あの大きな耳を使って、体温をコントロールしています。

■どのように調節しているか

ゾウの耳はどうなっているか、

あの大きな耳には血管が多くあります。その血管に流れる血液を、温めたり冷ましたりして体温を調節しています。

暑い時は耳をばたばたと振ることで血液を冷やし、寒い時はぴたっと体にくっつけています。
寒い時ぴたっと体につけるのは、耳の裏側に血管が集中しているからです。

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ぜひ暑いとき、寒いとき、動物園でゾウの耳に注目してみてください。


■なぜこのような方法で体温調節するのか(考察)

ここからは調べても出てこなくて、考察です。

【1つ目の理由 水分は貴重】
ゾウたちが住む、アフリカやインド。
特にそのなかでも乾燥地に住むゾウは、めったに水を飲むことができません。

飲めるときには大量に飲みますが、普段は植物を食べることで、主な水分をとっています。

そのため、汗やよだれに貴重な水分は使ってられない。また汗をかいても一瞬で蒸発してしまう。

これが1つ目の理由です。

【2つ目の理由 表面積が少ない】
アフリカでは、スリムな動物が多い中、ゾウはとてもぽっちゃり。
これは体の中の体積が大きいということ。
体の体積が大きい割に、表面積が小さい。

大きくても平たいステーキならすぐ火が通りますが、かたまり肉は中心に火が通るまで時間がかかります。

ゾウは体積が大きい割に、表面積が小さい。

その分、体を温めたり、冷やしたりするのに時間がかかります。そのため、ほかの動物より体温調節の工夫が必要です。

ゾウの耳での体温調節はこのような理由があると思います。他にもありそうですが

人間も耳で体温調節できれば、お母さんに必死でこすった体温計を持っていかずに休めたのに。

■まとめ

毛や汗、模様、よだれ、血液など様々な方法で体温調節をする動物。

ゾウは、耳で体温を調節する方法を身につけていました。

血管が集中しているゾウの耳。
この耳をパタパタさせることで、血液を冷やし体温を下げています。
熱を逃したくないときは、体にピタッとくっつけています。

体温調節はどの動物にも必要なものです。
どんな動物もまず、周りの温度に合わせなければ生きていけません。

そんな不可欠な体温調節には、動物の様々な工夫がみられます。

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体温調節をはじめ動物たちの様々な工夫は、とても応用がきくものです。

ぜひ、なにかのヒントや例え話に試してみてはいかがですか。

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