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馬洪「社会主義的市場経済を発展させ、計画と市場とが結合する新制度を完全なものにしよう」(市場経済と計画経済) 覚書➀

・1992年鄧小平講和:計画と市場とが社会主義と資本主義とを区別する標識ではなく、資本主義にも計画があり、社会主義にも市場があることを指摘して、この重要な問題に対する思想・認識を一歩進んで明確にし、全国人民の改革・開放を速める信念を鼓舞した。 ・市場排除の計画経済制度は、ミクロでは、企業は自主権を欠くので、企業の革新の動機は弱く、同時に市場競争を排除するので、企業は効率・利益を高める圧力を欠く。マクロでは、計画的な資源配分が形成する生産物構成と産業構造との、産業構造と市場にお

    • 所有と分配の人類学(松村圭一郎)覚書➀

      所有と分配の人類学(松村圭一郎)覚書 「モーガンやエンゲルスにまで遡る所有体制の進化論的な視点では、もともと財産観念が無く「所有」が存在しなかったところに、共産主義的な観念が発生して、氏族制という社会集団によって支えられた「共同所有」が誕生する。やがて、氏族制の崩壊や国家の誕生によって、個別的な所有である私有財産の概念が発達した、とする。」 この進化論的な所有概念は、西洋社会で発達したとされる。 「一方、文化人類学的な視点では、西洋独特の私的所有概念とは相いれない所有の

      • スマホ横幅主義者が3年間使った Oukitel K9

        私はスマホの横幅を重視する。 正確にいえば、ガラケー1台、スマホ2台の3台持ちで、 (1)ガラケー・・・電話用 (2)スマホ➀・・・メイン機種(データ通信用) (3)スマホ➁・・・電子書籍リーダー、音楽プレーヤー、動画プレーヤー という役割分担をしている 3代目のスマホ➁に求めるスペックは、「横幅」だ 私が求めるものは「ファブレット」であり、いわゆる「ズルトラ難民」に属する。 ただし、ファブレットの世界にはズルトラから入ったのではなく、 アクオスパッド(SH05類)から入

        • 新宿は汚いか-日本人が過剰にクリーン過ぎるのだ-

          新宿は汚い・臭いという言説をよく目にする。私も1980年代初頭、中学生のときに東京旅行をしたとき、新宿駅に降り立ったときに空気が臭くて驚いた記憶がある。あんな臭い街は初めてだった。1時間もいたら鼻がおかしくなりそうだった。 当時に比べればきっと新宿の大気汚染は良化しているのだと思うが、東京住まいの長い私は臭い空気に慣れてしまっていて、新宿の酷い臭いに鈍感になってしまっているのだと思う。 確かに新宿は臭いし汚い。少なくとも日本の他の街に比べて格段に臭くて汚い。 しかし、それで

        馬洪「社会主義的市場経済を発展させ、計画と市場とが結合する新制度を完全なものにしよう」(市場経済と計画経済) 覚書➀

          大規模再開発の工事が騒がしいー麻布台ヒルズー

          としまえん跡地の開発のニュース。東京都の防災公園化とハリーポッター施設化の話。このニュースでは、工事に伴う騒音へのクレームや、施設ができても地元経済には貢献しないだろうというクレームなどが記事になっている。 街とは変化するものだ。そして変化の過程は面倒で五月蠅くて適応が難しい。 麻布台ヒルズの大規模な再開発。本当に巨大な開発である。この一帯はもう少なくとも30年以上も前から大規模開発の話があるのだろう、そのために街の開発から取り残され、古い木造住宅、居住者のいない建物が密

          大規模再開発の工事が騒がしいー麻布台ヒルズー

          新宿に演劇カルチャーが浸透するのか?

          東京には演劇(ミュージカルや古典劇・大衆劇も含む)が盛んな街というものがある。街ごとに得意分野の棲み分けがあって、演劇に関してもその棲み分けがある。 都内でメジャー演劇が盛んな街といえば、日比谷有楽町・日本橋銀座あたりが筆頭だろうか。次に渋谷・池袋・上野あたりも大きな箱があり、カルチャーとして根付いているように思う。 雑居ビルや戸建て住宅を使ったマイナー劇となると、山手線ターミナル駅から放射状に延びる鉄道の沿線、代表的なところでは「中央線」沿線など、に散らばっているかもしれ

          新宿に演劇カルチャーが浸透するのか?

          北新宿地域にとってはビジネスチャンス? 新宿歌舞伎町に欧米人が戻ってきている

          コロナですっかりしばらく外国人が居なくなっていた新宿歌舞伎町だが、最近、規制緩和で一気に欧米人が増えてきた。中国人はまだまだだが、白人系、韓国人(見た目と言葉でわかる)、東南アジア系が目立つ。 インバウンドの賑わいが戻りつつある歌舞伎町だが、この街には欧米人(白人系)が似合うなと再認識した。歌舞伎町のネオンのカラフルなまばゆきが白い肌となぜか似合うのだ。 ゴールデン街にも外国人が戻ってきた。楽しそうだ。 歌舞伎町みたいなナイトスポット、ゴールデン街みたいなナイトスポット

          北新宿地域にとってはビジネスチャンス? 新宿歌舞伎町に欧米人が戻ってきている

          心待ちにしていた観たい映画がある

          ショーンベイカー アメリカの映画監督である。5年ほど前、フロリダプロジェクトという映画を映画館でみた。たいそう気に入った。内容はもちろんだけれど、監督の映画づくりの手法も気に入った。 主要キャストに素人を抜擢するのである。それもオーディションとかではなく、街中で声をかけるようなことをするという。 そういえば、素人を使う映画は近年アメリカ映画でも増えてきているという実感を受ける。そういう作風・作品・スタイルが流行ってきているのだろう。役者論や演技論は門外漢だが、メジャー作品に

          心待ちにしていた観たい映画がある