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詩 「独りブランコ」
僕の言葉は 誰にも届かない
そりゃそうか 誰にも知られないようにしてさ
コトバ 砕いて 砕いて 砕いて……
そして やっと 祈るのでしょう
巡る日 ブランコ 同じ場所 ゆらりゆらりゆらり
諸行無常の風が 響いている
僕の言葉は 誰にも届かない
そんな懐かしい歌を聴いた
ずいぶん 遠く 遠く 遠く……
だけど あまり 進んでないや
光と影 間に 無限の宙 きらりきらりきらり
諸行無常の風が
詩 「椿」
薄暗い空 意地悪な風 置き去りの道
忘れられない まだ熱い 君想う心
降り出した雨 紛れた涙 押し殺す声
忘れたいんだ 冷ましてくれよ 君想う心
君が居ない冬なんて 越えられない
春の来ない冬なんて 越えられないよ
春を待たずに咲いた椿よ
赤い心よ
春を待たずに咲いた椿よ
君想う心よ
詩 「ココロ」
今まで 嬉しさ感じられて 幸せでした
今まで 楽しさ感じられて 幸せでした
神さま
私の心を抜いて 抜け殻にして
神さま
私の心を支配して ロボットにして
もういいの
幸せもいらないから
ココロイラナイ
使ったことのなかった 部屋の鍵を閉めた
詩 「センチメンタル」
いつか終わるとわかっているの
はじまりは 終わりを連れて
だけど僕らは はじまり探す
命さえ はじまりを望む
ふと どうでもよくなる
まるで 毒が回るみたいに
きっと 君の命が 大切なように
この 僕の命も 大切なんだよ
いつかなくなる わかっているの
幸せは 哀しみ連れて
だけど僕らは 幸せ探す
どうしても 幸せ望む
ふと どうでもよくなる
まるで 毒が回るみたいに
きっと 君の笑
詩 「僕らの生きる日々」
なぜだか 僕らは 浮いている
地に足つけずに 浮いている
中身のないまま 生きている
重さも形も 決まらない
自分のことは わからない
人に聞いても 答えはない
ただ この笑顔 ウソじゃないこと
今 それだけが 唯一 事実
ここに あなたと 生きていること
今 それだけが 唯一 救い
なぜだか 僕らは 空を見る
足元見ないで 空を見る
つまづき 転んで 痛くても
えへへと 笑って 過ご
詩 「それでも世界は美しい」
太陽が落ちて
涙 落ちて
黒い部屋
黒いココロ
「望みは何?」
聞いといて壊さないでよ
カラ笑い カラ回り
どこまで行っても 自由はない
ただ 秒針と 心臓だけが 動いている
それでも 世界は美しい
こんなに ただ 美しい
何をしたい
どこに行きたい
何が好き
何が嫌い
ありのまま このままを 愛してよ
それでも
君を
愛してる
こんなに ただ 愛してる
命は
君は
美し
詩 「おはよう」
そっと 音が漂う
ひどく 懐かしい歌
寝ぼけまなこで 音を辿って 君を捉えた
染まりやすい その髪が
夕刻を 宿してる
まどろみの せいだろうか
やけに素直に 僕は笑った
ふっと 振り向いた
君は 丁寧に編む
アウトロを 響かせながら 優しいキス
染まりやすい この頬を
いつも悔しく 思うけど
まどろみの せいだろうか
やけに素直に 僕は笑った
詩 「camouflage」
あいにく この時代で
あいにく この場所で
あいにく 人間で
つまりは 死ぬまでの
暇つぶしをしなければならなくなったんだ
とりあえず 夢を追う
とりあえず 愛求め
とりあえず 笑ってる
そういうもの らしいから
人が生きるというのは そういうものらしいから
camouflage
夢は 諦めました
愛は 誤魔化しました
笑顔は 張り付きました
保護色を 纏ってる
欺くわけではなく
隠す