詩 「月暈」

街の灯りが 輝きを奪い去る
街の騒音が 漆黒を濁らせる

ほんの一瞬の静寂
交わした愛の音

風に吹かれたら消えそうな
僕らを繋ぐ灯り

そう あの月暈のよう
儚すぎる灯り



見上げれば近い空なのに
高ければ高いほど見下ろす
人は夜景と呼んだ

姿かたちを変えゆく中 何が残る
愛はずっと変わらずにいられるのだろうか

ほんの一瞬の静寂
交わした愛の音

風に吹かれたら消えそうな
僕らを繋ぐ灯り

そう この月暈のよう
儚すぎる灯り


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