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「子育て中に見つけた新しい人生観」 迷い戸惑う日々で見つけた 心地よい暮らしのヒント

結婚、妊娠、出産、子育て期。
多くの女性が経験するライフステージの変化と、その中での苦労や葛藤。

それらと上手に向き合いながら、自分の好きなことで複業を楽しみ、趣味を充実させ、心地よい暮らしを築いているのが、ライターとして活躍しているRokoさんです。

現在は3歳と0歳のお子さんを育てる母親でもありますが、ここに至るまでには、自分のライフスタイルへの変化や復職後の戸惑い、育児の日々、第二子出産後の産後うつなど、様々な葛藤がありました。

様々なライフイベントを乗り越えて、自分の人生と育児とのちょうどいい距離を見つけ始めているRokoさん。今回はそんなRokoさんの、素敵な人生観と育児との両立のヒントに迫ります。

Roko
北欧好きの30代医療系会社員。書く+αを学べるオンラインスクール マーブルの1期生。現在は広報・取材ライターとして活躍中。3歳と0歳の男の子のワーママ。SNSでは趣味のカメラで撮影した写真をもとに、北欧テイストを取り入れた暮らしや、日々を楽しむ工夫を発信中。
X:https://twitter.com/rokko_arki
Instagram:https://www.instagram.com/rokko.note
note:https://note.com/rokoarkilog


迷い戸惑う日々の中で見つけた新しい軸と働き方


ーー第一子を出産されてから、大きな心境の変化があり、好きなことを意識的にするようになったという記事をnoteで拝見しました。具体的にどのような心境の変化があったのでしょうか。

大きく2つの変化がありましたね。
1つは仕事以外の新しい軸でも人生を充実させたいと思ったことです。

私は出産前までは医薬品の営業職や開発職として充実感を持って働いていました。

第一子の育休明けには、時短勤務として働くようになりました。職場復帰後は仕事の内容が変わり戸惑うこともありましたが、元々仕事が好きだったので、育児と仕事の両立はたのしくできていました。

その一方で、出産前ほど仕事に時間を割けないことに勝手に負い目を感じたり、仕事のスキルアップのために勉強する時間が減ったこともあり、「私はもう第一線で働けないのでは…?」と、出産前の自分と比べて落ち込む時期がありました。

職場復帰後も自分の時間には英会話など主に仕事に繋がることに時間を費やしていました。ただ、それを続けていくうちに、「私は何のために頑張っているのだろう」というモヤモヤを感じるようになりました。

また、コロナ禍だったこともありコロナが蔓延していた時期には、保育園が突然1〜2週間休園するなど、子どもがいる暮らしは常に予測不可能なことが多くて。今まで贅沢に使っていた自分の時間の概念が大きく変わったこともあり、改めて時間の使い方を見直すことにしました。

ーーそれで好きなことに挑戦したり、趣味を充実させてみようと思ったのですね。

はい。また、英会話の講師の方にその当時の心境を話してみたら、「まずは少しルーティンを変えてみたら?新しい趣味を見つけるのもいいかもしれないよ」と言われたことも大きかったです。そこで、仕事や育児以外にも好きなことを増やしてみようと思いました。

ーーちなみに最初はどのようなことから挑戦したのでしょうか。

北欧インテリアが好きだったので、北欧式整理収納プランナーという資格の勉強を始めました。私は元々整理収納が得意ではなく、子どもが生まれてからは物が増えてしまい、部屋の片付けがうまくいかなくなってしまって。

大好きな北欧式であれば、たのしく学べると思いました。勉強を始めると、自分が興味があることだったため、とても充実感がありました。今では、北欧テイストを取り入れた暮らしをInstagramで発信しています。

またInstagramで使用している写真は、私のお気に入りのカメラで撮った写真です。実はカメラで写真を撮ることも出産後に新しく始めた趣味です。元々アウトドア派だった私ですが、第二子を出産してから、今まで以上にひとりで気軽に外出する機会が減ってしまって。

家にいても没頭できる趣味はないかと思い、手に取ったのがカメラでした。また、スマホでは表現できない写真が取れることに、感動して、今ではなくてはならない趣味の1つになりましたね。

Rokoさんの集められている北欧雑貨(Photo by Roko)


ーーありがとうございます。もう1つの変化はどういったことでしょうか。

もう1つは新しいライフスタイルを知ってみたいと思ったことです。
当時は仕事と育児だけの生活が続いていたので、このままでいいのだろうか…と漠然と自分のライフスタイルに自信が持てずにいました。

それを解消するために、SNSで働き方を変えていた気になる人が主催している講座や、町おこしのイベントなどに参加していました。そういう場所では、今まで会わなかった人たちと出会って、新しい価値観や、こういう働き方や考え方もあるんだなって気付けました。

ーーなるほど。現在、広報・取材ライターとして活動されているのも、このときの経験がきっかけになっているのでしょうか。

そうですね。最初は、いしかわゆきさん著書の「ポンコツなわたしで、生きていく。」という本を読んで、フリーランスという働き方やいしかわゆきさんに興味をもちました。その時期に、書く+αを学べるオンランスクール、マーブルスクールが開講されると知り、説明会に参加しました。その説明会で、ライターのことをもっと知りたい気持ちも芽生えたこともありましたが、新しい働き方や価値観のヒントが得られそうだと思い、マーブルスクールへの入会を決意しました。

ーー広報・取材ライターは未経験からの挑戦だったと思いますが、不安はなかったのでしょうか。

あまり不安はありませんでした。というのも、マーブルの講座内容がすごく充実していて、卒業後から1人でライターとして走り出せるスキルやマインドセットを学ぶことができたので、安心して自走できました。

仕事や趣味と子育ての両立方法

ーー複業もされながら、趣味も充実されているRokoさん。2人のお子さんを育てながら、自分の仕事や好きなことと両立する方法が気になります。作業時間を作るために、日常の中で工夫していることはありますか。

1番はあらかじめ作業時間をスケジュールに組み込むことです。そのために、家族の協力が必要になるので、旦那とは、お互いの日常のスケジュールだけでなく、仕事の締め切りや作業時間まで細かくアプリで共有しています。それをみて旦那が、「今日は俺が子どもの面倒を見ておくからね」という感じで協力してくれますね。

あとはいかに自分のために使える時間を生むかというのが勝負なので、頼れるものは全て使います。ファミリーサポートや一時保育も積極的に利用しますし、家事はできるだけ家電に頼ったり、ご飯を作るのが大変なときは、ヘルパーさんに外注することもあります。

そうやってできた時間で、グッと集中して作業するようにしていますね。また、隙間時間もフルに活用し、すぐできることは瞬時に終わらせて、タスクを溜めないことを意識しています。

実際に執筆作業されている場所

ーー時間を作るとはいっても、子育て中は時間が限られてくると思います。
少ない作業時間でもアウトプットの質を上げるために、意識していることはありますか。

私は、アウトプットの質を上げるには、アウトプット量を増やすことと、経験のある方からフィードバックをもらうことだと思っています。そのため、ライターに関しては、可能な限りフィードバックをいただける仕事を選ぶようにしています。そして、指摘いただいたことは必ず次の記事に活かすことを徹底しています。

また、普段からnoteやSNSで発信したり、毎日バレットジャーナルで思ったことを書き出したりと、アウトプットする機会を増やすように心がけています。

「心地よい」が原動力だから続けられる

ーーお子さんを育てながら複業をしたり、SNS発信を続けるのは、根底に相当のモチベーションや原動力があるのかなと思います。Rokoさんのその原動力はどこから来ているのでしょうか。

私は、自分にとっての「心地よい」ことが原動力になっています。Instagramの発信は、自分が北欧インテリアや写真が好きだからやっていて。ライターの仕事は、自分で企画を立てたり、文章を考えたりすることに充実感があったのではじめました。

たくさんの人と出会う中で、私は人とつながりがもてることや創作することが好きなことに改めて気がついたので、自分の「好き」を満たすために行動していますね。その姿を見て、いつか私の子どもにも自分の心地よいと思うものや好きを大切にしてほしいなと思います。

ーー素敵ですね。出産を転機に、やるべきことからやりたいことにシフトしていき、今は好きなことでお仕事もされるようになりましたが、ご自身の中で変化や気づきはありましたか。

自分軸がしっかりしてきました。今までは無意識のうちに、「一般的」や「社会のルール」みたいなものに、どのようにして自分を合わせ、頑張ろうかな?という視点で行動していたように思います。また、子育てもするうちに、「やらなくてはならないこと」「やるべきこと」も増えていて、自分を大切にする時間からしばらく離れていたことに気がつきました。「やりたいこと」を優先させることで、本来の自分に立ち返ることができました。

Rokoさんのお子さんの写真(Photo by Roko)

産後うつが教えてくれた頼ることの大切さ

ーーそんなアクティブでエネルギッシュなRokoさんですが、昨年末に産後うつになったという記事を拝見しました。産後うつと診断された時はどのようなお気持ちでしたか。

とても動揺しました。というのも、最初は睡眠不足や産後特有のホルモンバランスからくる体調不良だと思っていたので、産後うつとは思ってもいなくて。

ただ、時々動悸がしたり、涙もろくなったりすることで悩んでいたため、軽い気持ちで助産師さんにその状況を相談したら「心療内科や産院で漢方を処方してもらうのもいいんじゃない」と言われて。それで実際に診察をしてもらったら、産後うつ状態かな?みたいな感じだったんですよね。

ーー今の病状はいかがですか。

今は体調は安定しています。自分の体調を整えながら、子育てをこなしていくことはとても大変な時期もありましたが、周囲のサポートのお陰で環境が改善されたこともあり、回復することができました。家族や協力してくださった方々には感謝しています。

ーーよかったです。何かその中で気づいたことや学んだことはありますか。

当たり前の日常生活が送れることは、とてもしあわせなことだと気がつきました。人は生きているだけで十分すごいことだと思います。

また、周囲の方に「感謝」して頼ることの大切さを学びました。子育てに関しては、元々頼っていたものの、どこか人に頼ることに「迷惑をかけてはいけないのでは?」と申し訳なさを感じていました。ただ、2人目の子育てと産後の体調不良の時に、子育て支援の方からある言葉をいただきました。

「自立することは、1人でなんでもできることじゃない。誰かに頼って、支え合っていくことが自立なんだよ。どんどん感謝して頼っていこうよ。」

そこから、「申し訳ない、ごめんなさい。」ではなく、「ありがとうございます。」という気持ちでたくさんの人やサービスに頼っていこうと思えるようになりました。産後に体調を崩した時は、保育園の先生方や子育てに携わる方々などたくさんの人に助けていただいたので、そのやさしさを還元していきたいですね。

Rokoさんとお子さんの写真

ーーありがとうございます。出産後のモヤモヤや、産後うつの経験を乗り越えて、今のRokoさんがあるのですね。最後にこれから挑戦したいことや、こんな生き方をしていきたいという目標や理想はありますか。

これからは、女性や子育てをしている方の応援やサポートすることに挑戦したいです。

幼い子を育てることはとても尊くかけがえのない時間ですが、自分のやりたいことや自分を労わる時間が減ってしまう方も多いと思います。そんな中でも自分のことを大切にできる環境を増やしていきたいですね。

自分を労ってあげた先には、今よりももっと子どもに愛情を注いだり、他人に対しても寛容になったりできると思います。そうして、やさしさの連鎖がひろがる社会になれるとうれしいです。

また、ライターとしては子育てや仕事などで疲れてしまった方にそっと気持ちに寄り添い、前向きになれるような記事や大好きなインテリアに関する記事を書いていきたいです。


ーーRokoさん、ありがとうございました!!

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編集後記
Rokoさんのように、やるべきことだけに追われず、自分にとって「心地よい」をベースにやりたいことを選択していけたら、誰もが自分らしく働くことができるのではないでしょうか。

また、子育て期に多くの人に助けられた経験から、Rokoさんご自身も「これからはやさしさを還元していきたい」と仰っていて、互いに助け合い、愛が循環していく世の中になったらいいなと感じました。

私自身はこれから子育て期を迎えるのですが、Rokoさんのように、子育てと自分とのちょうどいい距離を見つけて、どのライフステージになっても、人生を謳歌し続けていきたいと思います!

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参考記事
Rokoさんの記事はこちらから。

聞き手:Ange
フリーランス広報・インタビューライター。仕事やキャリアアップに励む女性の姿を発信する「BRILLIANCE~だからあなたは美しい~」をnoteにて執筆中。お仕事依頼はDMまで。
Mail:colorfulworld.yukari@gmail.com
X:https://twitter.com/aile_ange_blog
note:https://note.com/ange_aile

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