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【転職】公立学校の先生、辞めた話【教師】

こんにちは、渡部です。
記事に興味をもっていただき、ありがとうございます。


公立学校の先生、辞めました

まずは結論から。
2024年3月31日をもって、栃木県の公立中学校教諭を退職しました。
新聞発表のあと、「なぜ?」「何かあった?」とたくさんのメッセージをいただきました。
退職のことをまとめて話す機会があまりなかったので、noteで書いてみようと思います。
辞めた直後の今考えていることをお話してみます。

こんな先生に記事を読んでほしい

公立学校の退職にあたって、辞令交付式に参加しました。
その際に、私と同世代の若い先生とご一緒しました。
「あー転職する人多いんだなー」としみじみと感じた瞬間です。
私のお友達の先生も学校種を変えるために転職したり、私企業で勤務するために転職したりする方も年々増えてきました。
そんな「転職を考えている先生」に役に立つ内容もあると思うので、ぜひお読みください!

辞めた理由

仕事を辞める選択をしたのは、

                                            「公立中学校が嫌になったから」

ではありません。笑

今までのどの勤務校も、素敵な生徒・保護者・先生に恵まれて、これからも勤めたいと思えるそんな学校でした。
今の勤務校で、30人規模の生徒たちと授業をすることは特に楽しかった。
生徒が楽しく英語を学び、自律的に学びに向かう姿が見られるのはこの上ない喜びでした。
3年生の卒業式では「あー、先生やってて良かった。」と言葉で表せない、プライスレスな体験をすることができました。
公立学校での経験は私にとって貴重なものでした。
8年間の勤務で教育の真髄を少し理解できた気がします。

退職することになって『よくある質問』が、「仕事がブラックだから辞めたんじゃないの?」だったので、一番最初に弁明します。笑

働きながら抱いた疑問

楽しく働きながらも、ふとしたときに頭に浮かぶ疑問がありました。

それが「自分は成長しているのかな?」でした。

公立学校は良くも悪くも変化が少ない職場です。
毎年同じことを繰り返すことで、仕事を進めることができます。
別の言い方をすると、革新的なことを始めるなど頑張ったとしても、前年踏襲で行うなど頑張らなかったとしても同じ給料しか出ません。
教職員評価制度があり昇給の可能性もありますが、かなり限定的なので実際には給料が大幅に上がることもありません。

この環境に私が馴れてきているように感じたのです。

※公立学校の職場が悪いとは全く思っていません。
むしろ、安定的に仕事をできることは大きなメリットでもあると思います。
私にとっては疑問に思ったことも価値観が違えば、疑問にならないことも絶対にあります。

コンフォートゾーンを出る


皆さんは『コンフォートゾーン』という言葉をご存知でしょうか。
コンフォートゾーンとは、自分が安心して過ごせる領域や状況のことを指します。
つまり、リスクや挑戦が少なく、日常的に行動することができる場所や状態を指します。
公立学校での勤務は、私にとってその典型的なコンフォートゾーンでした。

大学4年生のときに受けた教員採用試験で、「どんな教師になりたいですか?」と試験官に質問された私は、「しなやかに学び続ける教師になりたい」と答えました。

「教師の夢を追った8年前の私に恥じない仕事をしているのか?」

と自問自答すると、自信を持って応えることができなくなる日々。

私の人生のモットーは「カッコよく生きる」

それに反する生き方をしている違和感を年々感じていました。

そして、私はこのコンフォートゾーンを出ることを決意しました。
なぜなら、そこには成長の機会が待っていると感じたからです。
新たな挑戦や経験を通じて、自分自身を高め、より良い未来を築きたいという思いが行動の理由になりました。
※「成長」にはそれぞれの価値観があります。
 同じ仕事を長く続けることも深い成長につながると思っています。

私立高校への転職

コンフォートゾーンを脱出するため、何をすべきか?
そんなことを今年度はたくさん考えました。
そして、挑戦する場所は、高校の世界なのではないかと気づきました。
自分の興味や能力に応じて、新たなキャリアを模索する決心をしました。
これまでの経験やスキルを活かしながらも、新たな分野での成長を目指すため、公立中→私立高に転職する決断をしたのです。

勤務先はN高

4月から私は学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校仙台キャンパスで勤務することになりました。

N高の名前はご存知の方も多いのではないでしょうか。
私はICT教育の実践を進めてきました。

N高はICT教育を活かせる道なのかなと思ったこと
様々なバックグラウンドをもった多様性あふれる生徒たちの伴走者になれたら嬉しいと思ったこと
この2つがこの進路を選んだきっかけでした。
自分の興味や情熱に向き合いながら、自己成長を続けていくことが私の目標です。
また、公立学校での経験が私に与えてくれたものを活かしながら、新たな分野での挑戦しやすい環境もN高にあると考えています。

読者の皆さんへ

このブログを読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。

「公立中の先生だから読んでやってたのに」

そんな読者の方がいるかもしれません。
しかし、今後も公立学校の先生にとっても役に立つかもしれない情報を発信するために、血反吐はく思いでがんばります。
私の紹介していない今までの実践や応用可能なN高での実践も記事にしていきます。
引き続き渡部諒のnoteを応援していただけると幸いです。
新たな道を歩む旅はまだ始まったばかりですが、私は自信を持って前に進んでいきます。

栃木県公立学校教員としてのnoteをこれで終えます。
最後に栃木でお世話になった皆さん、本当にありがとうございました。
第二の故郷、栃木で過ごした日々は決して忘れません。

んじゃ、あんがとね。

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