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嘉手苅林昌の魔力

葉が生い茂る前に実りをつけ始めてた庭の老梅の木 相変わらず痩せ細っているのによくも毎年頑張りなさると感心しつつ、なんかヘンテコこんな順序だっけと怪しみながらじっくり見上げた  

いつの間にやら4月に突入

周りの人たちが最近こぞって断捨離してるのも心機一転の4月を意識してのことだろう 気持ちはわかる 1月という新年よりも実際的なリニュアル感が漂うのだからこの春ってやつは

スッキリした我が家自慢を続々聴いていたら、単純に感化されて今日こそは自分も思い立った 

そうついでに今日は甲子園決勝戦 ラジオ代わりに試合を流しながら楽しく片付けに勤しもうではないか 

ところで片付け時の私的三大危険コーナーは本、写真、洋服だと心得ている 捨てきれず時間がかかるし、思い出に耽り脱線しやすい

これらは避けようと昔懐かしのCDコーナーを開いてみた 甲子園はまだ始まっていなかったので、ちょっとあれこれ流してみた

懐かしのくるりやらサニーデーやら次々出てくる ああこれはこれで危険 浸りすぎるしぐっと引き戻される

と選んだCDは嘉手苅林昌ベストだった 沖縄の伝説的民謡歌手 湧き上がるソウル、唯一無二の前衛的かっこよさなのだ 

そしてなにより同じ時代を生きていない分思い入れがない 今日という日にぴったりな一枚だと思った   

試合は昼過ぎの開始だった(はず) 嘉手苅さんでつなぎ、高校球児の汗と涙を励みに私だって頑張るはずだった

なのにハッと起き上がり、慌てて付けた画面にうつっていたのは喜び隠しきれない表情で校歌を歌う山梨学院の生徒達の姿だった

私この数時間どっか出掛けてたっけ この試合の間どっかに連れ去られてたのか? 真剣にフリーズした

いやただ深く長く眠ってただけなんだけどさ これが嘉手苅民謡の底力なのかと思い知った週末 ソウルフルな子守唄にねんねんこしてもうた

一ミリも変わり映えしない部屋でただただ呆然

びっくりナターシャ

 




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くすっとふふっとなれるような日記を、西から東、東から西へと毎日(ほぼ)やりとりしています  本日もぜひ少しの時間、のほほんしてってください かるえ&なたーしゃ