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色彩
左眼から右眼に夜が流れてゆく
ちょうど目の前の木のてっぺんは
混ざり合って最高密度
花は枯れて種となって想いを閉じ込める
眠りは甘く儚く
どうにもならないものだけの居場所になる
朝が来て、混ざり合って夜になる
眠り続けた猫が鳴いてまた夢がはじまる
忘れかけた四季は辛うじて形を残しており
何もかもが知らぬうちに姿を変えている
せかいのすべては魔法のように見えて
ひとりだけその魔法にかからなかった
かのようで何度もまばたきを繰り返す
より他になかった
実に空は渇いている
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