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【ASD】夫の仕事

●寿司職人になる


夫は家庭環境が壮絶で中学を卒業したら家を飛び出し故郷を離れて住み込みで寿司屋で働き始めます。
街の庶民的な雰囲気の寿司屋だから居心地が良かったのか、独立するまで約20年働いてました。
修行のために若い時は違う寿司屋に行くべきなんでしょうけど、たぶん性格的に野心がなかったんでしょうね…
あまり遊んでなかったので開業資金はたくさん貯金していたようです。

性格的にこだわる所はこだわる人で
繊細に綺麗にお魚を捌くし
お寿司も綺麗に仕上げます。

●借金返済

夫がお店に失敗し抱えた500万円は、働いてなんとか返済しました。
元々、無駄遣いする人ではないし
私もフルタイム勤務してたので 
お金は何とかなりました。

でも自分のお店が潰れて寿司の会社に勤め始めてからは人間関係や接客がしんどくなってきたようで2〜3年周期で辞めると言うようになります。

●飲食店の接客がしんどい


飲食で働いてると辞める人が多く入れ替わりも激しいようで
辞めるのが当たり前みたいになっていました。

途中、有名店でも働きましたが
上司先輩からのものすごいパワハラに耐えられず
それでも2年は続けましたが辞めました。
コレばかりはパワハラ酷すぎて私も辞めたらいいよ、と言いました。   

結局、「最近接客がしんどい…」と言うようになり魚がさばけるので鮮魚売り場で働き始めます。
鮮魚売り場も人間関係色々あるようですが
何とか3年以上続いてます。
ホ…。

勉強は苦手な人なので、店長とか役職つくのは無理そう…
障害考えたら働いてるだけで頑張ってるなと思います。

壮絶な子供時代で辛い思いをしてきた夫ですが
魚をさばける能力を身につけられたのは
夫が神様から貰ったプレゼントかなと思います。

●夫に多くを求めない


精神科の先生に「みんなができる事と同じ事をするのが難しい事がある」と言われました。
そう言われてからは、夫に期待しすぎない、多くを求めなくなりました。

そう言われるまでは、もっとこうしてよ!と思って夫にイライラしたりしてましたが。
仕事もまた辞めるの?!とモヤモヤしてました。

でも今は
仕事を休まず行くのも感謝だし
皿洗いしてくれるのも感謝だし
お遣いしてくれるのも感謝

ただ、加減ができないというか
やらない時はとことんやらない。
ずっと1日中座ってテレビ見てボーとして、存在してますか?ってくらい全く喋らない日があるし。
なんならご飯も食べなかったり
(娘がたまに夫の存在に気付いてない時ある)

逆にやる時はそこまでしなくていいよってくらい
台所をピカピカに磨いてたり
料理を何時間もかけて作ってたり
(疲れて自分は食べないで寝てしまったり…)

加減ができない、臨機応変にできない
融通がきかないところはあります。

うちの父親が
「あいつは不器用な男だなあ」
と言ってます。

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