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「差のない一本勝ちと、大差のアドバン負け」試合の振り返りと実力差の話

 今日も今日とて柔術が楽しい。肩固めに凝ってます。ポジションを失わなわず、リスクが低く、相手を削れる。いい技ですよね。

 今日は試合の振り返りの話。先日ツイートした内容を深掘りしてみました。


試合は、試合前、試合中、試合後の3つが大事

 試合は出ただけで勝者。ですが、その人の成長につながる試合にするためには前、中、後の取り組みが大切です。
 試合前はしっかり準備をする。試合中はとにかく勝つために最善を尽くす。試合後は振り返りをする。すべて大事です。
 今回はその試合後の振り返りについて書いていきます

 試合は自分の現在地(立ち位置、実力、評価基準、課題、強み、弱み)を教えてくれるので、練習の材料になります。しかしその現在地を測るためには試合後の正しい振り返りが必要です。

差のない一本勝ちと、大差のアドバン負け

 試合の振り返りの際にスコアだけを見ていたら正確な実力差を把握できません。その時の基準は「同じ相手と10試合やったら何勝何敗になるか」です。
 一本勝ちしても10回やって1回しか出ない一本なら、その勝ちに実力差はありません。逆にアドバン差の負けであっても、終始コントロールされていて10回やって10回負けるとしたらそこには大きな実力差があります。

アドバン差の負けも、ピンキリ
実際の実力差を見極める
謙虚になればいいってものでもない。

 スコア以外の技術の攻防、競り具合、コントロール率、フィジカル要素、さまざまな要素を見て自分の現在地を測りましょう。結果はあくまで「その日の勝ちが自分(相手)だった」というものです。

いい取り組み+いい結果=成功
いい取り組み+悪い結果=不運
悪い取り組み+いい結果=幸運
悪い取り組み+悪い結果=失敗

青木真也選手がnoteや著書で何度も言っている言葉。
勝っても負けてもいい取り組みを積み上げたい

試合後は内容を重視(試合中は結果を重視)

 試合は最後の1秒まではどんな形でもいいので結果(勝ち)にこだわり、試合後は勝ち負けに一喜一憂せず内容を客観的に振り返りましょう。

 結果と内容(過程)はどちらかを優先するというものでもなく、結果にこだわることが内容の充実につながることもあるし、逆もまたしかりです。注意点は試合で勝ったからと思考停止したり、負けたからと必要以上に落ち込んだりしないことです。

失意泰然 得意淡然(しついたいぜんとくいたんぜん)
 物事がうまくいかなくなっても、あせらず、落ち着いて、時節の到来を持つべきだ。うまくいく得意の時代には、おごらず、つつましい態度で当たるべきだ。うまくいかない時機をうまく乗り切った者のみが成功する。スランプは有効に生かさなければならない。

語:失意=世の中、仕事が思い通りにいかない事。
  泰然=どっしりと落ち着いていること。
  得意=何をやってもうまくいくこと。
  淡然=あっさりしているさま。
※類語「勝っておごらず負けて腐らず」「泰然自若(たいぜんじじゃく)」

短距離走で燃え尽きず、コツコツと積み上げていきましょう。

負けた時の方が伸びることがある?勝った時ほど反省

 試合前に同じような取り組みをして、同じような内容の試合をして負けた場合と勝った場合があるとします。
 数か月後強くなるのはおそらく負けた場合でしょう。負けた方が試合を真剣に振り返ります。勝ってもミスがあればそこを負けた時と同じくらいそのミスや、やられた技を復習しましょう。

まとめ

 試合後の振り返りはスコアだけでなく、本当の実力差を見極めて、自分の現在地を確かめましょう。自分の現在地が分かったら今の自分に必要な稽古が分かります。せっかくの試合を次につなげるためにも振り返りをしっかりしましょう。

2023/10/17アンディ









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