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ケガのリスクと練習強度の話。ギリギリを攻めるチキンレース

 今日も今日とて柔術は楽しい。BJJLABさんの岩本選手の教則を見て、密着するボディロックと遠い距離のルースパスの組み合わせを楽しんでいます。トップも楽しいです。

 今日の投稿は練習強度とケガのリスクの話。以前書いた記事のある部分を掘り下げました。


前回書いた記事。練習を考える上でいいモデルになるのでよかったらどうぞ。

練習の成果と強度

 机上の空論ではありますが、練習量が増えればその分経験値、成果が得られて強くなります。

もちろん現実はこんな単純ではありません。疲労が溜まると練習の質が落ちるので、やればやるほど成果が増えるとは限らないです。
ケガをする練習強度のライン。練習強度は頻度だけでなくスパーの強度などでも変わります。週7でも打ち込みしかしていなければケガのリスクは下がります。

育成ゲーム(パワプロ)的視点でのケガ率の考え方

みんなやったことあるパワプロ。ケガ率は主人公の体力ゲージとタフゲージによって変動します。

 パワプロの練習モデルが優秀なのはケガ率があることです。
現実で単純にケガ率は出せませんが、このモデルのイメージを持つことは大事です。自分の頑丈さ(タフゲージ)、自分の疲労度(体力ゲージ) を考慮してどれだけのケガ率になるのかを考えましょう。また、疲労度が高い時は得られる経験値が減る可能性があります。
 ゲーム内でいい選手を作るには、多少ケガ率が高くともリスクを取って練習してたくさんの経験値を得る必要があります。

 若い人が強いのはここです。体力ゲージの最大値が大きく回復力も高くなります。

ギリギリのラインを攻める練習のチキンレース

 練習の量・強度はチキンレース的要素があります。たくさん強度の高い練習すれば多くの経験値が得られますが、ケガのリスクが上がります。強い人たちはケガをしないギリギリを攻めてます(実際ケガする人も多い)

ケガのラインは大きな個人差アリ

 強い人は少なくとも1回はやりすぎて怪我したり体調を崩して、ケガのラインを把握しているのだと思います。

ケガのラインの個人差

体の頑丈さや若さは大きな武器になる

 若い人、体が強い人はケガのラインが高い位置にあるので練習強度・練習量を高いところまで上げられます。うらやましい。

ケガのラインを引き上げる

ケアで回復力をあげる、柔軟性や筋力を上げることでケガのラインを引き上げる

 自分のケガのラインを知ったらそれ以上の練習は控える必要があります。それと同時にケガのラインを引き上げる作業として日頃のケア(睡眠、食事、ストレッチ、サプリ、入浴、マッサージetc)、筋トレ等を行います。

まとめ

やるべきことは主に三つ

選手バージョン
①自分のケガのラインを探る
→一度どこまでやれるか全力で自分を追い込んでみて自分の限界を知る
②ケガのラインギリギリを攻めるチキンレースの様に日頃の練習を積み重ねて最大限の成長を目指す
③②と並行して、自分のケガのラインを引き上げる。日頃のケアやトレーニングを行う

趣味柔術家、マスター世代バージョン
①自分のケガのラインを探る
→自分の疲労度を見てどれくらいの練習量でケガをするのか把握する。(限界までやるリスクはとらなくてもいい)
②ケガのラインに行かないように練習強度を調節して練習を積み重ねる(チキンレースの様にギリギリを攻める必要はない)
③②と並行して、自分のケガのラインを引き上げる。日頃のケアやトレーニングを行う

 強くなりたい選手はリスクをとってギリギリを攻めます。他の人と同じことをしていてはトップへいけないので。
 
 趣味柔術家やマスター世代はできる範囲で自分の体と相談しながら練習します。ギリギリを攻めて取り返しのつかないケガをするとやばいので

 以上、ケガのリスクと練習強度の話でした。自分の目指すゴールや才能を見ながらベストの練習強度を見つけていきましょう!

2023/10/27 アンディ

追伸。木村政彦の三倍努力と才能

 木村政彦という男が僕は大好きなんですよね。ということで今回使った図で木村政彦を考察。たぶんパワプロでいうところの体力ゲージとタフゲージがチート級に飛びぬけて高かったと思います。ケガのラインもめちゃくちゃ高い。普通の人ならぶっ壊れるところまで練習できます。

圧倒的な量というのは強い

 これは参考にはならないですが、ロマンがありますねえ。。。凡人は自分のできる範囲でベストを目指していきましょう




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