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初心者は最初に何から学ぶべきか。ポジションの概念とスタートとゴールの話

 今日も今日とて柔術が楽しい。先日体調を崩しました。といっても大事には至らず、微熱とのどの痛みくらい。毎年この季節の変わり目に軽い風邪をひきます。分かってるのなら、体調があやしいと思ったら練習強度を落としたり休めばいいのです。しかしついついジムに行って「ほれみたことか」と風邪をひきます。マスター世代の最優先事項はコンディションなので、無理せずに行こうと思います。

 今日の投稿は、最初に何からを覚えるべきか。それに伴うポジションの概念についてです。


ポジションの概念

 何をいまさら、という内容ですが、図にすると整理されるので作ってみました。


オレンジの動きをされないようにして、みどりの動きをやるように攻防します。基本的にみどりの動きをするとポイントが入ります。


基本的なポジションの流れはこんな感じになります


飛ばして一気にポジションを取る(取られる)こともあります。


ゴールである一本が取りやすいポジション=コントロールが強いポジション
ポジションの最終着地点はバックかマウント

 マウントやバックやサイド取られたところからのサブミッションは一応あるけどあまり有効ではありません。スタンドとかガード内のトップからの極めも同様。でもこちらが下でガードに入れてるところからのサブミッションは有効なものが多いです。ガードでの攻防は一概にどちらが有利とは言えません。
 「どこからでも極められる強さ」というのはポジションをしっかり取らなくても隙があれば一気にゴール(一本)にたどり着けるというチート的な強さです。

ゴールから逆算するか、スタートから積み上げるか

 柔術のゴールは一本であり、すべての技術はそこに到達するためのものです。ではスタートは?というと「お互いスタンド」か「ディフェンス・エスケープ」だと思います。

①スタートから地道に積み上げる

 ポジションをとるためのエスケープ、スイープ、パスから学ぶパターン。

 たぶんこちらの方が、効率はいいです。なぜならいきなりサブミッションはとれません。技の順序は↓

「不利なポジションを解除する技(エスケープ)」

「有利なポジションを取る技(テイクダウン、スイープ、パス)」

「サブミッション」

となるので、最初にエスケープなどを磨いてからのほうが効率はいいです。しかし問題は初心者にとってエスケープはつまらんのです。そして初心者のうちはエスケープやスイープなどの「動きの意味(必要性)」が分からないことが多いです。

②ゴールから逆算する

ゴールのサブミッションから学ぶパターン。

 実際サブミッションから学んでも、ほとんどスパーでは決まりません。しかし目指すべきゴールが分かります。スパーをする中で「一本を取るにはまずは有利なポジションを取らないといけない。そのためにエスケープやスイープやパスやポジショニングが必要なんだ」という「動きの意味(必要性)」を身をもって学ぶことができます。①ではその「動きの意味(必要性)」を分からない可能性があります。

現実は並行して進める

 実際、初心者が柔術をやるときは、完全に上記の①②の形になることは少ないと思います。「サブミッションを身に付けてからポジションを取る技を身に付ける」ということもなく「ポジションを取る技を地道に身に付けてからサブミッションを習う」ということもなく、クラスでは両方の技を並行して少しずつ学んでいくことがほとんどだと思います。
 とはいえ、考え方として「ゴール(一本)があってそれに向かって攻防をする」という柔術のコンセプトを理解するのは大事です。

まとめ

 個人的には②ゴールから逆算する、スタイルの方がメリットが多い気がします。初心者のうちはまずやってて楽しいカッコイイサブミッションから入る。やっていくうちにポジションをとる技術の重要性に気づいてそちらも練習する。という感じです。
 今回はそんなに長くならずにまとめられました。初心者の方はポジションの概念を意識すると技が覚えやすいかもしれません。お役に立てたら嬉しいです。

2023/9/2アンディ
 

 







 


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