Type4 electric wood bass. 四号機改 FOR SALE!
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四号機改の感想文。
独りよがりなベースの話。
エレクトリックウッドベース。そう名付けたい。
ウッドベースという言葉は日本では馴染みが深い。
主にコントラバス(ダブルベース)をジャズなんかで使う際になどに言われる言葉だ。
なので私はこの四号機改を日本に因んでエレクトリックウッドベースと名付けたい。
まぁ、ただの妄言である。
これから描く文章も妄言である。
信用しないで、正しく無い、私は未知の世界に飛び込もうとしている。
エレクトリックベースのサイズで木のボディを掘り込み、アコースティック感を出す。
そしてウッドベースに近づける。
これは、極論、不可能である。
できたとしてもそれはプリアンプで作られたエフェクターを通した様な楽器になるであろう。
他者と比べるのは好きでは無いが、他の方が作るウッドベースの様なサウンドを出すエレクトリックベースというのは殆どがその様な考えで出来ている。
間違いでは無いし、「正しい血統」的な考えで作られていると私は思う。
それはそれで良いのだ。その音が欲しいとプレイヤーが求めれば売れる。
売れる、それは求められると言うこと、正しいと言うことの証明になる。
どうでもいい私の気持ちの話をしよう。
私はそれが気に入らないのだ。
お前の気持ちなんかしるか。そう言っていただいても結構だし、それでいい。
しかし、「気に入らない」それだけでこのベースを作る原動力が生まれる。
作りたくなってしまう。身勝手で独りよがりな病気に近い感覚だと思う。
そう思ったならそっとしておいてくれ、朽ちていくだけだ。
初号機、弐号機、参号機と木を掘り込んでベースを作った感想は上記の通り、ウッドベースっぽい音の出る楽器が出来た。だ。
だがそれは、ウッドベースの音ではない。
この結論から考えるに、根本的な部分の楽器の構造を見直して今僕の知り得る知恵で再定義しなければならない。
という結論に至った。
見直さなかったのはレオフェンダーが定義したスケール、34インチ。弦間ピッチは20mmとした。
ほぼプレベと同じである。
砂を噛む。フェンダーさんから抜け出す事は出来なかった。
再定義した部分を細かく言うと大変な事になるので、簡単に書くと、弦の振動を直接ピエゾに伝えるのではなく、振動板という物を通してピエゾに伝える様に構造を作った。
ブリッジや黒いフレーム部分は7000番台の超々ジュラルミン削り出し、ブラックアルマイト仕上げの部品をオーダーした超豪華仕様である。(ここはわかる人にだけ伝わればいい)
このブラックアルマイト仕上げの部品やネックが付く部分は黒檀の削り出し部品である。
3Dプリンターでテンプレートを作りトリマーで削り出した。
そして2000番まで研磨後オイルフィニッシュを行った。
銀色の部分は6000番台のアルミを手で、糸鋸で切り出し、寸法通りに削った。死ぬ思いだった。
そしてボディのシルエットを司る木材は新潟市秋葉区の新発田屋さんにて譲っていただいたパドック(パドゥーク?)の一枚板から削り出した外周フレームである。
最初に板に鋸を入れる際の思い、あ、これを断腸の思いと言うのだなと思った。
そして、切り出しはほぼ全て手。糸鋸で切り出した。
トラウマを残すほど辛い作業だった。固い木、切れない鋸、空中に漂う赤い粉。
いいバンドソーを買うべきである。
45mm以上のパドックを、あのラインであの物を手で切り出すなんて馬鹿げた行為だと今になって思う。
何故僕は手で切ろうなどと思ったのか。愚かな。
もちろん2000番まで磨き上げ、オイルフィニッシュを行った。
銀のアルミの部分などと合わせてシルエットを感じる事ができる「線」全てに気を使い、デザインした。
デザインは、ただ、ただ、「エロい」と言っていただければ僕は満足だ。
テールピースの銀色の円柱にサウンドの特性を調整する仕組みがある。
1、2、3、4弦のサスティーンから音量まで調整できる仕組みを作った。
そう、今回のベースのもう一つのテーマは「調整」である。
弦高、格弦の音量はもちろん、サスティーン、ネックセット角、どこまでアコースティックを出すか、Hi or Lowの音の出方、つまり振動板の鳴らし方も調整できる様に設計した。
コンピューター上で、アンプ上で出来るサウンドの調整を機械式に楽器上で調整できる様に設計し、制作した。
ただし、これは良い事なのか疑問もある。
調整できるという事はバランスを崩しやすいという事、ネジ一本緩めたらだけでこのベースは大きくサウンドを変える。
つまり、難しい楽器を作ったという事である。
勝手にバランスを崩す事は無いと思うが、誰かが少しいじっただけで変わる。音が。確実に。
それを面白いと思ってくれる人でなければ所有は難しいであろう。
構造を完全に理解して、長所短所を認識して使って頂けたらと思う次第である。
サウンドについて。
10年間一人でネットを見て、誰にも相談せず、一人で考え込み続けると、こんなベースが出来る。
この考え、それが悪いとは言わないが、良いとは絶対に言わない。
「Andy bass&guitar since2013」
何を見てきた?何を考えてきた?何を得てきた?
傲慢に作った楽器は誰かを魅了する事ができたか?
自己を満足させるためだけに作ったのではないのか?
どうした答えろ。
駄作が出来上がったと言え。
お前の10年は一生懸命であって「がんばって」いないのだ。
検討等違いな方向に進み、誰も魅了しない、駄作が出来上がった。
そうなのかもしれない。
わからない。
誰の意見も嘘に聞こえる。
あの子たちに申し訳ない。顔向けできない。
もう弾きたくも、見たくも無い。見てもらえない。
お前たちは良い音なのか?僕には分からない。
わかってやる事が出来ない。
何でお前たちを作ったかも分からない。
そんな僕に君たちを評価する資格は、無い。
「このベースはいい音ではない。」そう言って欲しい。でも、そんな事を言われたら死んでしまう。
でも教わった事がある。悪い音と言ってくれる人がいないとダメ。そんな人がいる事はラッキーな事である。そう教わった事がある。
なので私はアンラッキーなのかもしれない。
でも死にたく無い。