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2020年 新型コロナウイルスがもたらした、採用市場の変化

こんにちは、スパイスボックスの採用コミュニケーション事業部・事業部長の秋山です。

採用の多様化が叫ばれて久しいこの頃。特に今年は、新型コロナウイルスの流行が、企業にとっても求職者にとっても、大きな変化をもたらしたことは、周知の通り。これまでの常識と思われていたことが、覆される様を目にした方も多いのではないでしょうか。

このマガジンでは、SNSデータ起点にさまざまな角度から、変化の激しい採用市場について考えていきます。第一回の本記事では、新型コロナが採用市場にもたらしたことや、事業部として目指していることについて、広くお話ししたいと思います。

活躍できる社会人を増やすには、採用コミュニケーションの活発化が必要不可欠

そもそも2018年に私が採用コミュニケーション事業部を立ち上げたときには、こんな想いを抱いていました。

「人生100年時代・VUCA時代において、働き方や仕事は多様化し、選択肢は増えていく、それに伴って働く価値観も変化していく。企業が若者のリアルを捉えた共感される情報発信を、コミュニケーションカンパニーとしてサポートしたい」

昨年までは純粋に「働き方の多様化に応じて、情報も豊かになる必要がある」から、コミュニケーションの力でさまざまな選択肢を社会に(企業にも学生にも)提示したい、と考えていましたが、コロナの流行によって、採用の手法や、学生が求めるニーズ自体が大きく変化している中では、そのニュアンスも変わっていきました。


21卒は、対面重視で、22卒はリモート重視?!

昨年までは、エントリーした後にオフラインで対面するのがスタンダードでした。ネット普及以前は、ハガキでエントリーしていた時代もありましたが、それでも最後はリアルな場での対面が基本。そういった意味でもこのオンラインシフトは大きな影響を及ぼしました。

他にも大手人材サービス企業が毎年発表している人気企業ランキングにも大きな変化が見られました。不動の人気企業の採用停止や、来年度の採用見送りなどのニュースに衝撃を受けた方も多いのでは。学生にとっても、これまでの価値観を大きく壊される事象だったと思います。「安定している企業」の定義については、長く議論されていますが、新型コロナウイルスとの向き合い方がひとつの基準になったともいえるでしょう。

新型コロナの影響に関して、SNS分析や学生コミュニティへのヒアリングを通して、少しユニークだと感じたのは、21卒の学生と22卒の学生で、リモートワークの捉え方が異なること。

21卒の学生たちは、昨年のインターンシップや説明会、早期採用の面接は対面で受けているため、オフィス環境や、そこでの働き方を含めて企業の魅力と捉えています。そのため22卒の学生と比べると、リモートワークに対しては否定的に捉える学生が多いそうです。かたや22卒の学生は、就活からリモートが大前提。説明会も面接も、インターンシップさえリモートで受けているため、リモート環境ががきちんと整備されていたり、柔軟な働き方が許容されている企業かを重要視しているとのこと。

就活におけるSNSの立ち位置は、不安を解消するお守り

学生と話していてもそうですが、最近の学生は特に、キャリアを選択するにあたっての不安を埋められる、安心できる情報や安心できる繋がりを得るためにSNSを活用しています。また、ニュースサイトを見るだけでは得られない、さまざまな視点を学ぶために活用しているという声も。

SNSは、あるニュースや物事に対していろいろな視点があることを確認できるツール。例えば自分がフォローしている複数の著名人が、ひとつのニュースに対して肯定的な人もいれば、否定的な人もいる。日々のニュースや、社会課題に対しても、いろいろな角度で考えられるようになると、自分の働き方やこれからの生き方についても多面的に捉えられるようになるかもしれません。

他にも、LINEのオープンチャットを活用した情報交換やコミュニティづくりがいま、かなり浸透しています。3万人以上が参加するといわれる就活用のオンラインチャット。これまでも楽天さんが提供している口コミ就職サイトや、5chなどで情報戦が繰り広げられてきましたが、会員登録や、細かいスキルを必要としないオープンチャットではさまざまな情報がやりとりされています。

安心材料を得るためにSNSを活用している学生が多い、とお話ししましたが、匿名性の高いオープンチャットで交わされる、有象無象のデータの中から、自分が求めている「正しい」情報だけを読み取ることはかなり難しいということを記しておく必要があります。これは学生に向けてのメッセージですが、Twitterにしろ、オープンチャットにしろ、情報や意見を求める間口は広くしておいた方が良さそうです。


企業だけでなく、求職者のリテラシーも上げていく必要がある。

スパイスボックスの一社員としては、クライアントである「企業」の採用コミュニケーションをアップデートするべく、日々考えを巡らせていますが、企業の意識が変わるだけでは意味がありません。活躍する人材を育てる / 増やすためには、これからキャリアを積む学生や若年層のリテラシーを上げていく必要があります。

昭和の時代から言われていた「いい大学・いい企業=幸せ」の価値観。それが間違っている、間違っていないではなく、「そもそも自分はどうしたいか?」を考える必要があるのに、盲目的に前時代的な価値観を踏襲してしまうのってもったいないですよね。

正直、今はキャリア教育や採用リテラシーの啓蒙といった領域には、あまり手を出せていないのですが、クライアントの先にいる求職者たちにも良い影響を与えるコミュニケーションを、クライアントとともにつくっていきたい、と考えています。

第一回はこの辺りで。第二回では、8月にリリースした【SNSデータから見る「学生の注目企業200社」】について解説します。

このマガジンは、SNSで注目されている採用トピックの解説をはじめ、採用におけるコミュニケーションのあり方を考える記事を、定期的に公開していきます。

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SNS分析を基点とした採用サービスを展開する事業をやっています。ダブルワークで、アクションスポーツメディア の編集者(ライター)としても動いています。

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