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「世界ととけあうこと、それが旅である。」


「世界ととけあうこと、それが旅である」

これは、岡本太郎の言葉。
岡本太郎は、世界中を旅をしながら人々の「生きる」とか「魂」の根源から湧き上がってくるパワーを感じ、インスパイアを受けて作品づくりをやっていたらしい。


世界ととけあう?

「世界ととけあうこと」とは、どういう意味でしょう?

僕は、"自然を受け入れて同調する" ことなのかなぁと考えています。

"自ら湧いてくる自然な意思や情熱に導かれるがままに生きて、あらゆる縛りや固定観念から解放される"

そうすることで、まだ見ぬ世界のことがよくわかるだけでなく自分のことも深く知ることができる。それはまさに「旅」

それらの経験のひとつひとつはバラバラに思えるけど、きっと振り返った時には、人生という旅の全体像がしっかり見えているんじゃないかな思います。


人生の途中にある"区切り"

「もし、人生に"区切り"があったとしたら、今自分はどのへんにいるんだろう」と考えたことありますか?(区切りとは、物語の節目やパート分けのような感じで「スターウォーズ1」「スターウォーズ2」のようなエピソードごとに分けることを指しています)

僕はそんな"区切り"についてよく考えているんですが、最近ようやく曖昧だった"区切り"がハッキリ見えてきたように思います。旅の全体像が見えたことで、次の旅がしやすくなりそうです。


世界ととけあう体験

「世界ととけあっている感覚」や「人生という旅のどこに自分がいるか」を認識できる時がたま〜にあります。今日はずいぶんその色が強い1日でした。

※ ちょっといろいろあったため、ここからは記録として自分用も兼ねて長めで書いてます。要は「偶然ってすごいし、運命みたいなことってあるよね」という話です。

岡本太郎の太陽の塔を半年前に見てからすごく衝撃を受け、岡本太郎美術館にずっと足を運びたくて、2021年3月15日のカレンダーに予定登録していた。しかし、月曜のため休館。(先に調べてよかった笑)

次の日は、映画シンエヴァンゲリオンをどうしても見たかったので、悩んだ...けど、ふと気がついた。エヴァの使徒は岡本太郎作品にそっくりじゃないか!

ならいっそのこと同じ日に見てしまおうということで「インスピレーションDAY」として、早朝のシンエヴァ / 午後の岡本太郎美術館 どちらにも足を運ぶことにした。(その途中インドカレーを挟む)

映画館と美術館に行っただけなのに、
まさかの「記憶の旅」をする1日に。


〈早朝のシンエヴァ〉

まずは、シンエヴァを朝8:30から鑑賞。
結論だけ言うと、めちゃくちゃ面白かった。
(この記事にはネタバレありません。ご安心を!)


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エヴァは、中学生二年生の時に友人小澤シンジ君に勧めてもらって、アニメ版・新劇場版を見た。(実際に高校2年生の時に公開された「エヴァンゲリヲン新劇場版:Q」も一緒にリアルタイムで見に行った。)

実はエヴァ、1995年生まれで自分と同い年(25歳)。さらに、主人公のシンジ君と同じ中学二年生(13歳)で初めて観賞。中一で父が亡くなった直後くらいに見る。シンジと父ゲンドウについても描かれるシンエヴァではその辺りのことも考えるきっかけになった。父親が突然亡くなってから、母親に「生きている意味がわからない」というようなことを毎朝のように言っていたらしい(自分は覚えていない)。さらに、その後(父親は関係ないが)いろいろ嫌になってしまったのもあり、部活をやめてアニメにハマり出す。

思春期な年齢、家族との関係、生きる意味、虚構 etc...という点で、重なる部分が多く、映画鑑賞後に岡本太郎の美術館に行く途中の森で、中学二年生の記憶が蘇り少し嫌な気持ちになった。けどそれは、大人になること、家族とちゃんと向き合うこと、自分なりの生きる意味、虚構と現実の入り混じる世界について考えるためにすごく大事な記憶の旅をする時間になった。

本当に久しぶりにあの時の感じをリアルに思い出した。

これからはじまる新しい旅のための、片付け的な時間だった気がする。これで、モヤモヤも溶けて、しっかり前に進める気がする。

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エヴァの庵野監督「あんまり後に引かないで、次の楽しい事を見つけてください。スパッと終わった方が美しいでしょ。」


〈午後の岡本太郎美術館〉

登戸駅から歩いて、インドカレー屋カトマンズに行ってから美術館へ。森を抜けていくコースがおすすめです。日が当たっていて気持ちよかった!

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岡本太郎は、川崎市高津区出身で同郷の生まれ。通っていた幼稚園の近くで生まれたらしい。そのため、美術館は川崎市内にある。

自分の誕生日の1995年7月12日のちょうど半年後(180日後)に亡くなられている。半年だけ同じ時代を生きることができたらしい。

美術館は、妹の通っている専修大学のすぐ近くにあり、じいちゃんが以前働いていた川崎アリーナにはいくつも岡本太郎作品があった。小さい時にじいちゃんのオフィスに行く時から常に見ていたあれは岡本太郎の作品だったと知ったのは結構大きくなってから。(日常的に見すぎて美術品という感覚すらなくなっていたが、きっと生まれて初めて見た美術作品)

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彼女と4周年記念で大阪旅行に行った時に、予定していなかった「太陽の塔」に急遽いくことになった。太陽の塔を見たときの衝撃がきっかけで、家から近すぎるが故に来れていなかったこの美術館に改めて来ることにした。

1970年にできた「太陽の塔」、なんと"中"がある。けど、多くの人は知らないはず。それは2018年まで48年間の間、内部は一般公開されていなかったため。内部公開後の2020年に訪れたため中に入ることができた。そして、そこで生命の起源からグワっと樹のようなものと様々な生命が宙に浮いているのを見て唖然とした。

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父親の死後、外の世界に出ないと生きている意味は見つからなそうだと感じて世界に旅に出て、大学4年時には「人類の起源を辿る旅」を行った。小さいころはモンスターが進化する絵を描くことが大好きだった(デジモンの影響が強い)こともあり、旅の帰国後はイラストやデザインの仕事をしている。何が好きかと聞かれると、どんな時も「旅」と「絵」と言っている。そして、常に「生命の起源や進化」に興味がある。

"同じ故郷の出身"であり、"民俗学的な旅"や"魂の根底から絵描くような芸術"をやっていた岡本太郎と自分を1mmだけ照らし合わせられそうですごく嬉しくなった。

やっぱり、エヴァのあとなのでちょっと使徒的に見てしまう。笑

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館内の作品はそこまで長い間立ち止まって見ることはしませんでした。なぜかというと、鑑賞中に岡本太郎に「こんなものを見て理解しようとしてないで、"冒険と創造"をお前もとっととやるんだよ!」と言われているような気になったから。

館外に出ても、いくつか面白いことがあった。

週に1度だけ一緒に絵を描いている、はじまり商店街のくまがいさんという方がいる。生粋のドラニスト。藤子・F・不二雄先生へのリスペクトがすごい。くまがいさん以外の誰かと一緒に絵を描くようなことのない自分にとっては、かなり辺鄙な場所にも関わらず、岡本太郎美術館と藤子・F・不二雄ミュージアムが隣接しているということもなんだか不思議な感じがしてきた。

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外にはこんな車型の作品が展示されていました。

この作品は....よく見たら....ハイチ跡に住み始めたばかりの時、家によく遊びにきていた「茶の間号」の改造版じゃないか!

ハイチ跡というのは僕が2年間暮らしていた工場跡地のこと。同居人のシマさんがこの作品の一部をつくり、特別賞を受賞していた。これを作った方も茶室持ってきたよ、とこの車で遊びにきていた。ハイチという場所はアーティストなどが他にも暮らしていて、例えばカンジさんは岡本としこ賞を受賞。他にも、ハイチ管理人の松浦さんとは太陽の塔のドキュメンタリーをたまたま同じ日くらいに見ていたり、ウどんさんと太陽の塔 内部の話をしたり。あの場所は岡本太郎とすごく関係性が強いと感じた。これは「生命」を放出させているような人が集まっているから、自然とつながってしまうのではないかと思う。


偶然と言えばそれまでだし、こじつけと言われればそうかもしれません。

ただ、庵野監督の作品も、岡本太郎作品も、本当に偉大だけどそれらと自分も微かに通ずるポイントを見つけられて勝手に胸熱になっていました。

どちらの作品たちも、人間の「意思」「生命力」がテーマになっている気がします。作品を通して自分と向き合い、そして世界ととけあい、力強く生きる糧にしていく。

「世界ととけあう」というのは、世の中のあらゆる具体に触れて世の中のゼンブをジブンゴト化していくことであり、それが旅なのかもしれない。

そんなことを感じまくったインスピレーションDAYでした。

浪費ではなく投資として捉え、時間を思うがままに生きる「インスピレーションDAY」、半休などをとってぜひ一度やってみてください。

💡 このときケータイの電源を切って、普段あっている人とのコミュニケーションを一定時間遮断することででより自分と向き合えます!


自分の人生の考察をしよう

ここからは、本当に自分のためのメモになります。今日は明確に次のステージが始まるような感じがしたので記録として。

ぜひ読んでくださった方も、一度自分の人生の全体像を見渡して区切りを見つけ、ここから先の人生について考える "自分の人生の考察" をやってみてください。自己理解に繋がる、内面の旅もなかなかいいものだと思います。


1 - 生きる意味
自分なりの生きる意味を探す
父→人類の起源を辿る旅→ゲストハウスサミットまで
(13歳〜23歳、10年間)

1.5 - 生きる訓練
自分の意思と生命力を保つ修行期間
ハイチ跡での暮らし→新卒フリーランス
(23歳〜25歳、2年間) 

2 - 生きた証
自分が世の中に生きた意味を残す
冒険と創造のきっかけづくり→子どもが生まれる
(25歳〜??)



" 世界ととけあうこと、それが旅である "



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