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#002 ブラジルのフィットネスジム&筋トレ事情 | 2023年度ブラジル研修生体験記②

私たちブラジル日本交流協会は、ブラジルでの11ヶ月間のインターンシッププログラムを提供する非営利団体です。日本に住む20代、30代のあらゆる分野の方を対象に、一般的な留学では体験できない、深く濃いブラジルでの社会体験を提供するべく、活動しています。

公式HPは、こちら

皆さん、Tudo Bem?(お元気ですか?)。私たちはブラジル日本交流協会です。今年度は、一人の研修生:田中大和くんが4月からサンパウロで研修生活をスタートしています。折り返しの半年が経ったタイミングで、日本でもブラジルでも通っているフィットネスジム&筋トレの話を伺いました。日本とブラジルのジムや筋トレの違いはあるのか?是非、お読みください。

ブラジルでの生活3ヶ月時点での田中くんの様子は、こちらの記事をお読みください。




僕と筋トレ

皆さん、こんにちは。現在ブラジルのサンパウロで研修留学中の田中大和です。今回は、ブラジルのフィットネスジムや筋トレについての話をしたいと思います。


高校から始めた筋トレ

僕は、鹿児島県生まれの24歳です。高校はバスケットボールが有名な鹿児島県立川内せんだい高校で、大学は大阪の四天王寺大学の教育学部に通っています。ブラジルの貧困問題や教育に興味関心があること、そしてコーヒーが大好きで、コーヒーについても学びたいと思い、大学を休学して、今年の4月からブラジルで研修生活をしています。

高校時代、部活でバスケットをしていましたが、背があまり高くない僕は、体を鍛えることで選手としてのバリューを高めようと思い、高校一年生のときからジムに通いだしました。筋トレが好きというより、バスケのために始めたという感じです。

部活のバスケのためにはじめた筋トレですが、今ではすっかり習慣となっており、筋トレをしないと心地よくない感じがしてしまいます。なので、ブラジルでもジムに通い始めました。


ブラジルで僕が通っているフィットネスジムについて

僕が今ブラジルで通っているジムは、『smart fitスマート フィッチ」というジムです。5月からお試し会員として通いだし、今では月額会員で週に5日通っています。

料金について

smart fitには、「白」と「黒」の二つのコースがあります。僕は「黒」コースで、こちらはブラジル国内のどのsmart fitも利用することができます。このコースで月額110レアル、日本円にして約3,000円です。体のどのパーツも鍛えることができる、あらゆるフィットネスマシンや器具が完備されていて、毎日使い放題でこの値段ですから、コスパがいいなと思います。

このジムに5月から通い出した日本人の僕が感じた、ブラジルのジム&筋トレ事情について、ここから少しお話していきます。


ブラジル人の筋トレ

ブラジルの人は筋トレが好き?!

まず思ったことは、ブラジルの人は筋トレや体を動かしたり、鍛えたりすることが大好きだということです。

義務感でやっているような感じは全然なくて、体を動かす/体を鍛える/汗を流すことが、気持ちがよかったり、自分のモチベーションが高まるから、自ら進んでやっているように見えます。

「アクティブ・レスト」という言葉があります。疲れているときに、あえて軽く体を動かすことで、血流を改善させ、疲労物質を効率的に排出させるという考えです。

疲れたら静かに横になるという「パッシブ・レスト」ではなく、体を動かす方が疲れも取れるし、自己肯定感も高まるし、毎日がよりハッピーに感じると“本能的に”分かっているんじゃないかというのが僕の見立てです。


早朝から長蛇の列

そんな体を動かすことが大好きなブラジルの皆さん。
僕が驚いたのは、早朝から長蛇の列ができていることです。
僕もなるべく早く筋肉を喜ばせたいのでw、仕事の前にジムに行くことを習慣にしています。

通っているsmart fitは朝6時オープンなんですが、5時45分には15〜20人ほどの人がジムの入り口で列を作って待っています。そしてオープンして10分ほどで、1階と2階にある筋トレマシンは、ほぼ全て埋まってしまう感じです。

オープン前から並んでいる様子


6時オープンだと分かっているのに、その前から並んでいるのも驚きですが、さらに驚くのが、早朝からフルパワーでウェイトをあげれていることです。

僕も今朝5時37分に起き、6時にジムに行きました。「レッグプレス」というトレーニングをしました。普段、140kgのウェイトを上げているんですが、体が目覚めていないのか、普段上げれる140kgが全然上がりませんでした。

でも、ブラジルの人は、隣でベンチプレスを140kgとか160kgを平気でガンガンあげています。しっかり体が目覚めているんだなと思うと、逆に、この人たちは一体、何時から起きているんだろう?と疑問に思ってしまいます。4〜5時に起きて、体を目覚めさせ、6時のオープン前からジムの前で並んで待っている。

しかも、一人二人ではなく、何人もの人が並んでいる。
もうこれは「ストイック」の一言では片付けられないじゃないかと思っています。筋トレをはじめ体を動かすことが、本能的な欲求/欲望になっているんじゃないかと思った方が自然です。


ジムも利用者もいっぱい

なので、僕が今暮らすサンパウロは、フィットネスジムが日本よりはるかに多いです。既に多いですが、どんどん新たなジムも作られ、増えていっています。

先ほど述べましたが、僕は「黒」コースの会員なので、各地にあるsmart fitジムを使い放題です。3-4箇所のジムを使っているんですが、何時にどのジムに行っても混んでいます。

一度、昼の13-14時に行ったときも、激混みでした。みんな一体、いつ仕事してるんだろうと思ってしまいましたw

日本よりジムが多く、どんどん増えているのに、どのジムにいつ行っても混んでいる。ブラジルはフィットネス/筋トレ大国なのかもしれません。


プロテインに頼る必要がない?!

筋トレとセットで語られるのがプロテインやサプリメントなどの栄養の話です。プロテインやサプリメントは、日本もブラジルも大差がないと思います。どちらの国も、種類が豊富で、今はいろいろ手に入れることができます。

ただ、ブラジルが日本と少し異なるのは、プロテインに頼らなくてもいいということです。牛/豚/鶏肉が豊富なブラジルは、ナチュラルな食事でタンパク質をたくさん摂ることができます。

特にブラジルは鶏肉の一大生産地のため、非常に安価に手に入れることができます。鶏肉1kgが11レアル、日本円で約330円ほどです。筋トレをしている人にとって鶏肉は最強のタンパク質食材ですので、プロテインに頼らずとも、筋肉を喜ばしてあげることができるというわけです。


筋トレでつながるAmizade(友情)

ブラジルに来てまだ半年の僕ですが、日系のコミュニティや研修先の職場の皆さんのほかに、ジムでも友人や交流を持つことができています。

僕は、酸欠状態になるほど、自分を追い込みながら筋トレをするのですが、それがジムにいるブラジルの人たちにとっても興味深いようで、「お前、おもしろい奴だな」みたいな感じで、声をかけられます。そこから、一緒にトレーニングするようになったりしました。

一人でトレーニングすると、「今日はちょっと調子が出ないな」というときには諦めたり、自分を甘やかしたりしてしまう時があるんですが、みんなと一緒にトレーニングするとそうはいきません。

「お前ならできるー!」とか
「Mias Um,Mais Um(もう一回、もう一回)」とか
「限界突破だー」
などと声をかけてくれて、本当にサイコーです。

また、ジムの外でも交流を持てています。
筋トレ業界的には、「チートデイ」といって、自分にご褒美をあげる日があるんですが、そんなときはトレーニングのあと、みんなでバーに行って、ビールを飲んだり、好きなものを一緒に食べたりしています。

趣味というか習慣である筋トレ/ジム通いをつうじて、ブラジルでも交流や友情をつくることができて、本当に感謝しています。ブラジルでの研修生活も残り半年となってきましたが、ブラジルはこれから夏を迎えます。

毎朝のジム通い、日々の研修先での仕事を中心にしながらも、もっともっとブラジルを体験し、楽しんでいこうと思います。引き続き、よろしくお願いします!

今回のジム&筋トレ事情は、田中大和くんへのインタビュー形式でYouTubeにもアップされています。こちらもあわせてご覧ください。


ここまでお読みいただきありがとうございます。
それでは、今日も元気にジム行って筋肉を喜ばせてから、研修に行ってきます!

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