#001 研修先の紹介とはじめての出張 | 2023年度ブラジル研修生体験記①
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皆さん、はじめまして。私たちはブラジル日本交流協会です。
今年度は、一人の研修生が4月からサンパウロで研修生活をスタートしています。3ヶ月経ったタイミングで、彼に話を伺いました。日本からブラジルに来て3ヶ月。ブラジルでの暮らしの様子やこれまでに感じたことなどフレッシュな視点で語っています。是非、お読みください。
はじめまして、田中大和です。
ブラジル日本交流協会2023年度研修生、田中大和です。鹿児島出身の24歳で、大阪の大学を休学して、この研修に参加しています。
たまたま入ったパン屋がきっかけで、ブラジルへ?!
ブラジル留学のきっかけと、ブラジル日本交流協会の存在を知るきっかけは、大学のある大阪でたまたま入ったパン屋なんです。パン屋さんに飾ってある絵が気になって、お店の人に話しかけたら、その方が店主さんでした。
会話をしていくうちに「お前、おもろいやっちゃなー」となり、飲みに連れて行ってもらえる関係になりました。たまたま入ったパン屋でお店の人に話しかけて、一緒に飲みに行くことになるって、我ながら面白いご縁ですよねw。その方が、なんと2002年にブラジルに研修に行かれていた野上さん(OB)だったんです。
教育学部で学んでいて、貧困と教育の関係性に興味があり、海外の現状も知りたいと思っていた僕に、野上さんのブラジルの話はとても刺さりました。それで、僕もブラジルに行きたいと思うようになり、ブラジル日本交流協会の門を叩き、この4月からブラジルで研修をスタートしたというわけです。
研修先「ヤマト商事」について
ブラジル日本交流協会の研修プログラムの最大の特徴は、ブラジル各地の研修先で引受先(法人・団体等)が提供する研修を行うことです。ブラジル到着数日後から帰国直前まで、研修が生活の中心となり、ブラジル社会の一員として現地に深く入り込む生活を送ります。
いわば、研修先で「働きながら学ぶ」というもの。
僕の研修先は、サンパウロにある和食レストランなどの外食店経営と日本の食品輸入を手がける「ヤマト商事」という会社です。日本酒、お茶、お味噌に鰹節、そして納豆などを主に輸入しています。
4ー6月にかけて、僕はこの食品輸入部門で研修を行いました。輸入した日本の食材を仕分けして、購入されたお店などに配達するというのが主な仕事でした。
ガラナの買い付けでバイーアへ出張!
ブラジルに来て2ヶ月のタイミングで、研修先のサンパウロからブラジル北東部にあるバイーア州サルバドールへ出張させていただく機会を頂戴しました。
サルバドールは、ブラジル最初の首都であり、サンバ発祥の地と言われている人口的には4番目の大きな都市です。1549年から1763年までの間、ブラジルの首都だっただけあって、歴史を感じる建物や街並みがとても美しいです。
そんな古都サルバドールの歴史と美しさとは対照的に、かなり大きなファベーラ(favela≒貧民街)も目にしました。光と影の強烈なコントラストがとても印象深かったです。
日本のエナジードリンク向けの「ガラナ」
皆さんは「ガラナ(guarana)」をご存知ですか?
アマゾンが原産のつる性の植物です。その種子にカフェインやタンニンが豊富に含まれ、疲労回復や滋養強壮に効くということで、ブラジルでも炭酸飲料として愛されています。日本の栄養ドリンクやエナジードリンクにも使われていて、日本に向けて輸出するための買い付けに今回同行させてもらいました。
これがガラナの種子です。まずは品質をチェックします。そして、きちんと買い付けたガラナが積み込まれるのかをチェックします。
最後に水分量をチェックします。ガラナに含まれる水分量が10%を超えていると結露が発生し、ガラナが腐ってしまうんだそうです。なので水分量が10%以下かどうかをチェックします。
ブラジルに来て、まだ3-4ヶ月で、言葉も思ったより習得できていない状態ですが、サンパウロでの生活や研修にも徐々に慣れてきました。また、サルバドールへ出張するという貴重な機会も頂戴することができました。
6月下旬からは、ヤマト商事の外食店部門の一つである「ラーメン和」での研修となります。日本でもラーメン屋でバイトしていた経験がありますので、日本とブラジルのラーメン事情について、次はお話できればと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
それでは、今日も元気に研修に行ってきます!
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