今日のプチ解剖:頭蓋骨について誤っている組合せは?
こんにちは。かずひろ先生です。
今日も解剖学のプチ勉強をしていきましょう。
<鍼灸-1994-16>
問題10-106 頭蓋骨について誤っている組合せはどれか。
1.蝶形骨 ─── 卵円孔
2.側頭骨 ─── 頚動脈管
3.後頭骨 ─── 舌下神経管
4.下顎骨 ─── 口蓋突起
さて、こちらはどうでしょう。
【答え】
4.下顎骨 ─── 口蓋突起
→ 上顎骨 ─── 口蓋突起
「口蓋突起」は上顎骨の突起。硬口蓋の前方2/3を形成する部分。
上顎骨(4つの突起がある)
・上顎体:上顎洞を含む部分
・前頭突起:前頭骨と結合
・頬骨突起:頬骨と結合
・口蓋突起:硬口蓋の前方2/3
・歯槽突起:上顎歯が並ぶ
その他の選択肢について
1.蝶形骨 ─── 卵円孔
2.側頭骨 ─── 頚動脈管
3.後頭骨 ─── 舌下神経管
これらは、脳神経の通り道の番号とともに覚えるとラクです。
ポイントは複数の脳神経が通るアナを番号で覚えちゃうことです。
上眼窩裂 サンシーゴノイチロク。
内耳孔 ナナハチ
頚静脈孔 キュージュージュウイチ
内耳孔はVII, VIIIが通りますが、耳なので側頭骨。
ここが蝶形骨と側頭骨の境界。
つまりII〜VIまでは蝶形骨
頚静脈孔は側頭骨と後頭骨の間にできたアナです。
すると、XIIは後頭骨を通るということです。
💡境界を覚えることで効率良く記憶できます💡
■ まとめ
ポイントを抑え、まずは国家試験対策を完璧に
そして、臨床にも活きる解剖学を身に付ける
ポイントマスターは数多くありますが、教科書を真に理解するための副教材はなかなかありませんでした。この解剖学マガジンは教科書で不足している図やポイントを整理した表などを多く用意し、また徹底的な演習問題もそろえています。
身体の構造を知り尽くすことは、技術の習得スピードを加速させます。
解剖をしっかり勉強したい方におすすめです。
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