私って避妊できない子?/ 遊び人たちの愛
起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指している橋本なずなです。
私って避妊できない子?
とある日のこと。
私は人生三度目の緊急避妊薬 “アフターピル” を飲んだ。
一度目は高校三年生の時、コンドームを付けずに行為に及んでしまって。
二度目はニューヨーク留学中に、正常な判断能力が欠けている状態で、同意なく膣内に射精されてしまった。
三度目の今回は、最近交際をはじめた彼との行為において、勢い余ってコンドームが破れてしまった。
膣内に感じる彼の熱に、急いで洗い出そうとシャワーを浴びた。
私はもちろんのこと、彼としても、今 妊娠するわけにはいかない。
翌日、私は婦人科へと駆け込んだ。
診察室に案内されると、女医の先生が出迎えてくれた。
『 アフターピルをご希望で・・・薬の種類と副作用についてお話ししたいんだけど、以前にも飲んだ経験はあるのかな? 』
「 はい、過去に二度 」
『 そっかぁ、分かりました 』
『 今日、アフターピルの処方はさせてもらうんだけど、過去に何度か飲んでいるってことだから、低用量ピルの服用も検討してみたらどうかな? 』
低用量ピル。PMSの症状を抑えたり、生理周期をコントロールしたり、経口避妊薬としても効果のある薬。一日一回、同じ時刻に服用する必要がある。
私も、過去にPMSが酷い時に服用していたことがある。
しかし、吐き気や気分不調、経済的な理由もあって半年ほどで飲むことを止めた。
私は思った、
「 あ、いま私 “避妊できない子だ” って思われてる 」と。
婦人科にアフターピルを求めてやって来る女の子の事情は、きっと様々だ。
「 コンドームが破れてしまった 」
「 コンドームを付けずに行為をしてしまった 」
「 同意のない膣内射精や、性暴力に遭ってしまった 」
「 パートナーが “生でしたい” “中に出したい” と言うから断れなかった 」
アフターピルを服用し、次の月経がきちんと来るまで、女の子の心は不安で不安で仕方がない。
そのうえ “避妊ができていない” という、冷ややかな目にも晒される。
敢えて、悪意のある言い方をする。
男性は “出すだけ” かもしれないけれど、その “だけ” のせいで女の子たちが抱える不安は遥かに大きく、男性の知らない場所で彼女らが受ける視線は、冷たいものであるいうことを理解して欲しい。
『 コンドームを付けていたらイけない 』とか『 女の子も生のほうが気持ち良いでしょう? 』なんて言う男性は一定数いるけれど、
身体は一生もの。
それは、男性も女性も同じでしょう?
セックスは安全が担保されてこそ楽しめるものだと思うから。
一時の快楽に、飲み込まれてはいけないよ。
遊び人たちの愛
彼と付き合い始めて、今で二週間くらい。
それはそれは、色濃い時間を過ごしていると思います。
一つ一つを取り上げるとキリがないので端的にまとめると、
——— この二週間のうちに私は一度 “解離” して、もう一つの人格の “なずなちゃん” と、彼が対面を果たしました。
稚拙で暴力的な性格のなずなちゃんが出てきてしまった。そのうえ、この私には解離している時の記憶がない。
あぁ、彼を傷付けてしまったに違いない、絶対に嫌われてしまう。
不安に思っていると、彼は言いました。
『 なずなちゃんに怒られた “なずなを傷付けるな” って。なずなちゃんは、なずなのことをスゴく守ってた 』
『 俺、なずなちゃんに会えて嬉しいよ 』
『 なずなも、なずなちゃんのことも、どっちも好き! 』
——— この二週間のうちに彼の友人や上司に会わせてもらい、よく行くお店にも連れて行ってもらいました。
友人はともかく、上司に会うってなかなかのハードルだよな、と書いていて思います。
彼は、SNSにも私の写真を載せてくれたりします。
SNSにパートナーの写真を上げるって、中高生の頃はよくしていたけれど、大人になると自然としなくなるものだと思っていました。
その愛情表現は子供っぽい(?)というか、バカップルっぽい(?)というか。皆、いつの間にかしなくなるから。
しかし、なぜ “(?)” を付けているのかと言えば、私はそれを子供っぽいとか、バカップルっぽいとは思わないからです。
人様に自分の彼氏・彼女を見せたい、自慢したいなんて、素敵な関係性だと思いませんか?
だから私も彼の真似をして、Instagramの “親しい人” だけにはツーショットなんかを載せています。
——— この二週間のうちに私たちはとにかく会話をして、お互いの価値観や相手への想いを、言葉を通して伝え合っています。
隙あらば話す、話す、話す。
そしてそれと同じくらい、時には寝不足も覚悟でセックスをします。
交際前は、複数人のセフレが居た彼と、ワンナイト常習犯だった私。
私たちはお互いに遊び人だったことを理解しています。
だからこそ、かもしれません。
SNSに写真を載せるのも「 もう遊べないよ 」というアピールだし、彼が友人や上司に会わせてくれるのは、私が少しでも安心できるようにだろうと思います。
おかげさまで私のワンナイトくんたちは大人しくなった印象だし、彼との仲には漠然とした安心感があります。
彼の元セフレさんたち、息してる~?
( ※煽りました、ごめんなさい。言いたかっただけです。)
彼は私に『 愛のあるセックスを知らない 』と言います。
まぁ、確かに愛よりも、快楽ばかりを追求してきた実感はあるから否定はできないけれど。
私からすれば彼は「 心理的安全性のあるセックスを知らない 」と思います。
だから私は彼のすべてを受容して、褒めて、愛して、言葉にして伝えることを意識しています。
話して、セックスをして、寝不足を感じる朝に、彼より十分早く起きてパンを焼いて、温かいコーヒーを淹れる。
「 朝ご飯できたよー 」と彼に声を掛けると、眠そうに目を擦りながら頬をほころばせる。
遊び人たちの愛。
それは毎日少しずつ、少しずつ、確かに育まれています。
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