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社会性でしか得らえない栄養素があるんだよ

“表現者” で在りたい橋本なずなです。
( ↑ 冒頭の挨拶、模索中です)

鬱っぽくなって、ちょうど一週間。
今日は予約していた美容院に出掛けた。

本当は気分もあまり優れないし、キャンセルしようかなぁなんて思っていたのだけれど「鬱の時こそ社会性が必要である」ということは、精神疾患闘病歴2年の私が最もよく知っている。

社会性とは、人と関わりを持ち、社会の一員として過ごすこと。
それは自分が与える立場にある “仕事” という形でなくとも、与えられる立場の “消費者” であっても良いと思っている。
近頃 自身の会社のお仕事はおろか、アルバイトにも行けていないのだけれど、消費者にならなれるかと思って予定通り美容院に行くことにした。

——— 「 こんにちは~ 」

馴染みの美容師さんが出迎えてくれる。
平日の昼間だったからか店内は空いていて、待ち時間なくセット面へと案内された。

私はこの美容院に辿り着くまで、長い間 “美容院難民” だった。
私が通うのは 美容院激戦区 と言っても過言でないくらい数十メートル置きにサロンが軒なむ街で、その殆どに行ったことがあるのではないかと思う。
けれど私が鈍感なのか質が悪いのか、出来上がった髪の良し悪しがイマイチ分からず、どのサロンもリピートすることは無かった。

しかし、一年以上前になるだろうか。
初めて今の美容院に訪れた際に、店内やスタッフさんの雰囲気、サービス、価格、髪の仕上がり、すべてに納得が行った。
初めて また来たい と思った。

そして何より、スタッフさん一人一人に個性があって、異なる強みを持っているのが推しポイント。
パーソナルカラーに詳しくて 似合うを作るのが上手な貝塚さん、
明るくて ハッピーパワーを伝染させる蓮さん、
お子さんがいるのに いつもお洒落なインスタグラマーのコリエさん。

そして私がいつもお世話になっているのは、関コレに参加したり モデルさんのスタイリングなども手掛けている広瀬さん。

「 こんにちは~、今日はどうしますか? 」
広瀬さんが鏡越しに声を掛ける。

鬱で滅多に外出しておらず、人との会話が久しかったもので、咄嗟に言葉が出なかった。

『 えっとー、前髪は短くしてもらって… 』
『 カラーはお任せでも良いですか?特にこだわりはないので。 』

広瀬さんは「 分かりました 」と微笑んで、ふわっと髪を触る。

なんだか今日の広瀬さんからは優しさを感じられる。
いや、普段が優しくないとか、そういう意味ではなく。
声の出し方や髪への触れ方が “ソフト” で、いつもより気を遣ってくれているように感じた。

広瀬さんとはInstagramが相互フォローで、最近鬱っぽくあることを書いたnoteも公開しているから、それを見たからか?と思った。

「 イメージとしては “清楚” ですか? 」
おもむろに尋ねられる。

『 いや、“清楚” ではないですね 』
『 最近は “強気” です 』
「 なるほど 」

少し前は、私に欠ける “可愛げ” や “守ってあげたくなる女の子感” を補う為に清楚な仕上がりをオーダーしていた。
けれど最近は、自分を偽ることをやめている。
可愛げがなくツンとして見られることも、一人でも生きていけそうとか思われることも、それまた事実として “ありのまま” の仕上がりにシフトした。

「 じゃあ、“可愛い” か “カッコイイ” だったらどっちですか? 」
『 んーーーっ、“カッコイイ” ですね 』

心理テストのような質問に、少しワクワクする。
広瀬さんは今の回答で何かを掴んだようにカットを始めた。

整える程度に髪を切り、カラーはパープル感のあるグレー系。

安心安定の納得の仕上がり。

——— 「 あれは、いつ書いてるんですか?一日の終わりとかですか? 」
「 note、よく読んでるんです 」

最後のセットをしながら、急な質問と読者宣言にドキッとする。
嬉しさと恥ずかしさと、照れくささで顔がほころぶ。

『 あっ、そうですね。一日の終わりとか朝とか 』
『 何か思った時の、すぐ次に書けるタイミングに書いていることが多いですね 』

近頃「 note読んでるよ 」と言われることが増えてきた。
このnoteが誰かの日常のコンテンツとなっているならば、この上ない幸せだ。

どのnoteも読まれる為に(体裁を保ちつつ)書いているし、読んでもらえてとても嬉しいのだけれど、いざ目の前にしてそれを告げられる喜びにはまだ慣れていない。

『 なずなさんの文章って “良い人間味” が出てて私結構好きです 』
「 わぁ、“良い人間味” なるほど。嬉しい… 」

「 あれ、あれもめっちゃ共感しました。飲みに出掛けた男の子の話 」
『 あ!バニラの香りの? 』
「 そうそう!ああいう男の人っていますよねー 」
『 ね、めっちゃ悪いのに、魅力的でしょ?あの人 』

先日書いた バニラ・レディキラー を読んでいてくれたようで、作中に出てくる男の子のことで盛り上がる。
悪い男なんだけど結局ああいう人がモテるんだよね、という女たちの嘆きが響く。


鬱でセルフネグレクト気味だったが、髪を整えたことで少し心が晴れやかになっていた。
それから美容院を後にした私は、本町にあるスペインバルへとクロスバイクを漕ぎはじめた。

そこからはじまる睦言は、また別のお話。

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