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米大統領選2020の初ディベート、バカバカしくなって途中で見るのやめちゃったよ

いや、ひどかった。5歳児の喧嘩みたいな「ディベート」だった。みんな見ました!? これはダイジェスト版だけど、これだけでも腹一杯になるかも。

フルバージョンはこちら(もし見たければ)。

現職の米大統領ドナルド・トランプ(74)が、挑戦者ジョー・バイデン(78)の発言を遮りまくって、プロレスの場外乱闘みたいな様相を呈していた。司会のクリス・ウォレスが再三に渡って注意するも、この金髪ジャイアンは止まらない。

一方のバイデンは、クリーンファイトをしようとしたらのっけからダーティにやってくる相手に、ずるずるとペースを握られてしまった。反則を仕掛けてくる相手を無視すれば、その瞬間はトランプに言い負かされたようになってしまうから、バイデンも何かしら言い返さなければいけないが、彼は「ちゃんと」やろうとしていたのだろう、発言を遮られるたびに言葉が出なくなり、苦笑いするばかり。やっと何か絞り出しても「彼はうそつきだ」とか「あいつは史上最悪の大統領だ」とか、それこそ子供の喧嘩のようなセリフを吐くしかなかった。

バイデンは、もともと吃音があり、それを克服した過去があるようだ。おそらく、こういう丁々発止の口喧嘩は得意ではないのだろう。もしかしたら、トランプはそれを知っててわざとけしかけたのかもしれない。しかし、当たり前のことだが大統領選挙では口喧嘩の強さを競っているわけではない。現職の大統領が、相手の発言を遮って口喧嘩に勝つこと、つまりディベートそのものを破壊することを作戦にするんだから、アメリカも落ちたものだ。

CNNのキャスターが、討論会を評して「今晩は米国民の敗北だ」と言っていた。正しいと思う。直近の支持率で劣るトランプは、奇策に訴えるしかないのだろう。彼の行動は全てが奇策に見えるが、今回のはなんの工夫もない。ボクシングでいえば、相手のパンチを封じるためにゴングからゴングまでクリンチに訴えるようなものだ。

このディベートで最も損をしたのは、トランプでもバイデンでもなく、そんな泥仕合を観せられた米国民だ。トランプは、アメリカの「病巣」ではなく「症状」なのだ。

たった1つ、今回のディベートで明らかな失点があった。それはトランプの失点で、「白人至上主義を避難するか」という米大統領として最も簡単であるはずの答えに、驚くべきことだが、答えを保留したのだ。

おそらく、次のディベートでは、司会者がスピーカーのマイクをミュートできるような仕組みを取り入れるだろう。そうでもしないとこのジャイアンはコントロールできない。繰り返すが、これは米大統領選挙のディベートだ。

アメリカの大人たちは、この状況を子供達に説明するのに苦労することだろう。

ニュージーランドでは党首討論の2回戦が

ちなみにニュージーランドでも総選挙を10月17日に控え、2回目の党首討論が行われた。

NBCのやつを見た後でこれを見ると、ものすごくまともに見える。実際、前回のディベートより司会者が終始手綱を強く握っていて、質問に答えているかにフォーカスしていたのは良かった。前回のディベートについては、下記の記事で書いた。

話が外れそうになると、すかさず司会者が割って入って切り上げるので、無用な時間稼ぎや言い訳や質問と無関係な相手への批判をだらだらと聞かされることがなく、視聴者としては司会者に拍手を送りたい。

いかにもKiwiっぽい質問が沢山あったので、後日詳しく紹介したい



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