大きな樹々から黄色や赤色の葉っぱが抜けるような碧い空に舞い降ります。スウェーデン個展の旅 6
秋から一気に冬へと、
いつ枯れ葉から白い雪に変わっても
おかしくない空模様です。
ここに来て10日が経ちました。
日本に居る時と、
時間の移り方が違って
長く感じます。
手が悴んで、
手袋を編み始めました。
ここではコロナの時期を、
皆さんはパンデミックといいます。
一つだけシルクオーガンジーで、
作ったマスクを展示しているのですが、
その前で皆さんは微笑みます。
着けても入るわね!って。
マスク無しで過ごしたこの日々、
出かける時に
あっ、忘れた とマスクを心配してしまいます。
やっと慣れると
皺が目立ってマスクが欲しいとさえ思います 笑
マスクを着けている人は、
人に移したくない病気か、外国人ぐらいだそうです。
こんなに多くの方々に、
マスク無しで接するのも何年ぶり。
慣れるのに
時間がかかるのかもしれません。
アートの大切さを、
来展してくださるみなさんが、
口々に言われます。
作品の評価は、
もう私の中ではどうでも意味を持ちません。
私の作品は、
皆さんの手で触れて下さいと伝えます。
スウェーデンでは、
アート展では決して触れてはならないから、
みなさんは "本当に?!"
とうれしそうに恐る恐る触れますが、
次の瞬間からは、
笑顔と一緒に手が微笑んでいるようです。
私も作りたい!
そんな返事が来るのも、
私の評価なんだと主催者が言いました。
あなたのようには作れないけれど、
やってみたいと思わせるのは、
皆の心に何かを与えているのだと。
私の作品が誰かの心に届いて、
それがその方々の行動につながるのなら
私の作品の意味があるのだと、、、
スウェーデンで、
アートを学んだ私は、
とてもしあわせものだと思っています。
SEASNS 個展会場。
ダーラナ地方・LEKSAND市の Leksand Hemslöjd