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現代詩、ドタバタ小説

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記事一覧

写真と散文 一回

この歳になって(ということはいい歳食ってる)写真が面白いと、大いに面白いと。 目にするもの…

すどう文博
3か月前
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ケッペンの気候区分 観天望気

初めて大人の地図帳を手にしたのは16歳の春で 世界の海流と大気の流れの模式図を かた田舎の空…

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小説を考える 一人称で語る

一人称  「わたし」  「ぼく」  「拙者」  「小生」  「わらわ(妾)」  「俺」  「あた…

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メルカトールの世界地図 日付変更線 二

 あの日、ぼくらの鞄の中には林檎がひとつ。    地理の先生が不思議なことを言った。    …

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メルカトールの世界地図 日付変更線

あの日、ぼくらの鞄の中には林檎がひとつ。    地理の先生が不思議なことを言った。    「…

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メルカトールの世界地図 東西南北 その三

今いる場所は東経140度、東経36度。   ここから地球の中心に向かって歩いていく。   道をそ…

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メルカトールの世界地図 東西南北 そのニ

中学生になってから習うのが、世界地理だった。 小学生のときに眺めていたのは、メルカトール図法の世界地図だと知った。 地理野先生は強烈だった。 メルカトールの世界地図を指して、この地図はデタラメだと言った。 ぼくはクラクラした。信じてた世界が崩れたようだった。 正しいのはこれだ。教卓の上に置いてあったのは地球儀だった。 先生の話だと球体は平面に展開できない。地球儀だけが正しい面積・距離・方角・形を同時にあらわせる。 義務教育だから地図帳は無償で生徒に配られる。 で

メルカトールの世界地図 東西南北 その一

ぼくが今も覚えている世界地図は、教室の壁に貼られていた世界地図だ。 小学2年だか3年だかの…