【保育日誌】5歳児✿お店屋さんごっこ
おはようございます。
保育士をしている杏です。
現在は5歳児の担任をしています。
先日、クラス全員でお店屋さんごっこをしました。
とても面白かったので、記録しておきます。
前もって準備をする期間等は一切設けず、数人のお友達に店員役を任せ、残りは客役として準備が整うまで待機。
保育室にあるものであれば、基本的に何を使用してもok。
テーブル等も自分たちで好きに配置して良い。
準備の時間は15分程に設定し、保育士+客役の子どもは廊下に待機。
待ち時間はしりとりなんかして。
店員役の子どもは、時計を見ながらテキパキ準備。
準備の時間が長すぎると、互いにダラケてしまうので、15分はなかなか適した時間だったと思います。
いざ、開店!
「長い針が◯になるまでに準備が終えられるように頑張ってね〜」と言って、我々は廊下に出たのですが、開店前になると店員役が案内をしに登場。
2列に並んでくださいね。
お金の代わりにペットボトルキャップを使ってください。
キャップは一人3個ずつですが、足りなかったら銀行でもらってください。
画用紙で作ったサンバイザーを被った店員が、一人ひとりにお金を配りながら説明してくれました。
ちなみに銀行というのは、ペットボトルのキャップが大量に入った段ボールの事。笑
保育室に入ってみると、テーブルを二台並べた所に品物やレジ等を置き、しっかりセッティングされていました。
誰が何の訳をするのかも、子どもたちなりに決めていたようです。
「〇〇ちゃんがお金を受け取る人で、私は品物を渡す人なの」
子どもの方から教えてくれました。
普段は自分の世界で黙々と遊んでいる子も、進んで声を出し友達と言葉をかわして楽しむ姿が。
お家の人と買い物に行っている経験を生かして、店員になりきった言葉遣いで話をしてくれます。
どれだけ楽しめていても、慣れていない活動で爪の甘い部分(笑)もたくさんあります。
そんな時こそ子どもたちの考えるチャンス。
おままごとの食べ物を売っているコーナーでは、お皿にきれいに盛り付けたハンバーグをいただきました。
もらったのはお皿に乗ったハンバーグのみ。
そこで「お箸かフォークはいただけますか
?」と聞くと慌てて準備する姿が。
「こちらを使ってください」とおままごとコーナーから箸を持ってきて手渡してくれました。
私「ハンバーグはどこで食べたらいいですか?」
すると子どもはハッとした顔で、「あちらのテーブルを使ってください」と教えてくれました。
「いらっしゃいませ」
「何にしますか?」
「ありがとうございます」
小さいクラスのうちはこのやりとりだけでも、十分楽しめていたところですが、大きくなるにつれ経験したことをより反映させられるようになります。
経験したことを遊びに取り入れる際、自分の考えていることを相手に伝えたり実践してみたりすることができるようになってきます。
そんな遊びの中で、言葉が生まれていったり、関わりが深まっていったり、「楽しいね、おもしろいね、むずかしいね」という思いを共有することができたり。
一見ただのごっこ遊びですが、心の成長につながる場面がたくさん詰まっています。
今回は主活動として取り入れましたが、夕方の自由遊びでも自然とその続きが展開されていました。
主活動ではなかったお店も増え、クレーンゲームなんかもありました。
クレーンゲームはどんなふうに再現したかというと、ペットボトルのキャップを段ボールにつめ、それを客がトングでとるというもの。
トングでとる際には、いかにクレーンゲームっぽく遊ぶか、客の演技力が必須です。笑
また夕方はお店屋さんごっこ以外の遊びをしたい子もいます。
しかし、遊びたいおもちゃがお店屋さんごっこチームの手によって品物として出されてしまっている状況。。
どうするかな?と見ていると、「貸して」ではなく、ペットボトルのキャップを手に客としてそのおもちゃをもらいに行くという方法をとっていました。
お店屋さんごっこに乗っかって、使いたいおもちゃをゲットする。
そこには何のトラブルも起きず、子ども同士のやりとりで楽しく貸し借りを行うことができました。
子どもたちの考える力やそれを形にする力。それは教えこんで身につけるものではなく、遊びを通した経験の中で、それぞれが何かを感じ自然とちからになっていくものなんだなと思います。
書き足りないですが、また保育日誌ならぬnoteを書きたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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