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流れの美しさ。


昔から、なにかものをつくっているおじいちゃんやおばあちゃん、職人さんの手元を見るのが好き。料理なんかは、手元を観察していたらできるようになったくらい、動きを見ている。


今日は、以前企画でお世話になったお寺さんのおもちつきイベントにお邪魔してきた。

気がつけば、おばあちゃん達の輪のなかに入っておもちを丸めていたのだけれど、なんだかもうたのしくて。いちご大福に大根おろし、よもぎ餅など、次から次へといろんな「おもち」ができていく。

「これはちょっと硬いから小餅にしよか」「これくらいのやらかさ(やわらかさ)やったら大福いけるな」

振り返ってみても、数えるほどしかつきたてのおもちを触ったことがないわたしには(食べるほうは得意です)、その違いがよくわからなかったけれど、彼女たちはわかる。


口元は世間話をしていたとしても手元には一切のムダがなく、おもちが届いてからの動きが、一連の「流れ」として存在している。ついつい、その美しさに見惚れてしまう。


どんな小さなことであっても、なにかひとつのことを重ねてきたという「年月」にロマンを感じるし、そういった人たちがつくるもの、それをつくり出す手元は美しいですね。

わたしは将来、どんな手をしているのだろうか。

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