断食(ファスティング)をしたことがありますか

断食(ファスティング)が健康に及ぼす効果が研究されてきた。サーチュイン遺伝子が働いて良い効果を及ぼすそうだ。オートファジーという機能が活発になり古い細胞が破壊され新しい細胞へと作りかえられる。専門家では無いので真偽の程は分からないが人が本当に決意を固めたり、真剣に自分を変えようとする時、断食はとても似合うような気がする。決意を強めたり自分に真剣さを植え込むための効果があるように感じられる。

断食中には、断食のポジティブな面を考えるなら空腹を凌ぐのに助けとなるだろう。昔から断食のシーンは様々だ。神様の助けや導きを求めるとき、神様の目的について真剣に考えたいとき、過去に犯した罪に対する悔い改めを示すときなどだ。

“私​は,その​アハワ​川​の​ほとり​で​断食​を​呼び掛け​た。神​の​前​で​謙遜​に​なり,私たち​と​子供​たち​と​全て​の​持ち物​の​ため​に,神​に​旅​の​導き​を​求める​こと​に​し​た​の​で​ある。それ​で​私たち​は​断食​し,この​こと​に​関し​て​神​に​お願い​を​し​た​ところ,神​は​私たち​の​願い​を​聞き入れ​て​くださっ​た。”エズラ8:21

“ニネベ​の​人々​は​神​に​信仰​を​置く​よう​に​なり,断食​を​ふれ告げ​て​粗布​を​まとい,その​最も​大​なる​者​から​最も​小​なる​者​まで​が​そう​する​の​で​あっ​た。「力​を​こめ​て​神​に​呼ばわり,各自​自分​の​悪​の​道​から,その​手​の​暴虐​から​引き返す​よう​に。」”ヨナ3:5,8

共通しているのは真剣さやへりくだった態度や決意を固めたりする機会だということ。

「皆さん​が​神​の​意志​に​沿っ​て​悲しん​だ​の​で,皆さん​の​中​に​ひたむき​な​真剣​さ​が​生み出さ​れ​まし​た。汚れ​を​除き,憤り​や​畏れ,真剣​な​願い,熱意​を​抱き,悪​を​正し​まし​た! 皆さん​は​…清い​こと​を​あらゆる​点​で​証明​し​まし​た。」コリ二7:11

今までの自分を振り返り、精神面でもオートファジーを活性化することは、コロナ禍でできることのひとつかもしれない。

健康を考えてプチ断食をする人は食べ物の質にも注意を払うことだろう。

「古い​人格​と​それ​に​伴う​習慣​を​脱ぎ捨て,新しい​人格​を​身​に​着け​ましょ​う。新しい​人格​は,それ​を​与え​て​くださる​神​の​性質​に​沿っ​て,正確​な​知識​に​よっ​て​新しく​され​て​いき​ます。」コロサイ3:9,10

今まで食べていたジャンクなものを辞めるためには、美味しく食べれる健康食があるならスムーズに移行できることだろう。何気なく習慣になっている思考パターンを新しい思考パターンへと導くために“神の性質”についての知識を味わうのは役に立つ。

「神​に​愛さ​れる​聖​なる​人​たち​,温かい​思いやり,親切,謙遜​さ,温和,辛抱強さ​を​身​に​着け​ましょ​う。引き続き​互い​に​我慢​し,寛大​に​許し合い​ましょ​う。たとえ​誰か​に​不満​を​感じる​と​し​て​も​です。エホバ​が​寛大​に​許し​て​くださっ​た​の​ですから,同じ​よう​に​し​なけれ​ば​なり​ませ​ん。これら​全て​に​加え​て,愛​を​身​に​着け​ましょ​う。愛​は​完全​な​絆​な​の​です。」コロサイ3:12-14

細胞のリニューアルによって疲れがとれて体が軽く感じるように、思いやり、親切、謙遜、辛抱強さという新たな細胞が生み出されるなら、そして愛が人生の中心になるなら爽やかになることだろう。腹立たしいこと、気に入らないことが愛や思いやりによってほぐれてゆき、また自分も完璧ではなく許されていることを謙遜に認めることで楽になれる。

身体の健康のために断食することにも然るべき手順や方法があることだろう。それをしっかり守らなければむしろ体を壊すことになるかもしれない。

「私​が​望む​断食​は​こう​で​ある。 不当​な​束縛​を​解き, てんびん棒​の​縄​を​ほどき, 虐げ​られ​て​いる​人​を​解放​し, 全て​の​てんびん棒​を​折る​こと。また,空腹​の​人​に​パン​を​分け与え, 貧しく​て​家​の​ない​人​を​自分​の​家​に​招き入れ, 裸​の​人​を​見​た​なら​服​を​着せ, 肉親​に​背​を​向け​ない​こと​で​ある。そうすれば,あなた​の​光​は​夜明け​の​よう​に​輝き渡り, あなた​は​速やか​に​癒やさ​れる。 正義​が​あなた​の​前​を​行き, エホバ​の​栄光​が​あなた​の​背後​を​守る。」イザヤ58:6-8

食べないなら動かなくてもいいだろうというのは健康的な断食とは言えないかもしれない。断食の程度に合った適度な運動は必要なことだろう。真の断食の精神は思考パターンだけでなく真剣さと決意に溢れた行動という形で現れる。困っている人に自分にできる善行を行う機会を探して行動してみることも断食精神のポジティブな面だと言える。それによって断食後の“輝き”や“速やかな癒し”を経験できるだろう。

芋虫はやがて食べるのをやめてサナギになる。体を作り替えて美しい蝶へと成長して羽ばたいてゆく。

“これら​の​こと​を​よく​考え​なさい。それ​に​打ち込ん​で,あなた​の​進歩​が​すべて​の​人​に​明らか​に​なる​よう​に​し​なさい。”テモ一4:15

断食は人から称賛を得るために行うものではないが、たるんだ箇所が引き締まり集中力や免疫力が向上するのを感じるなら、周りの人も変化に気づくかもしれない。断食をする際には、体の健康だけでなく、昔の断食に見られた精神に倣って心のデトックスにも注意を向けるなら一石二鳥ではないだろうか。

昔の断食について

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