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2022年好きになった本(エッセイ、漫画ほか)

2022年に読んでみて好きになった本をまとめた。
あくまで私が今年読んだ作品なので(いまさらかよ!)となる本も結構あります。すまんな。
出版されたのが今年というくくりではないのであしからず。
こちらの記事で小説編は発表したのでこちらでは小説以外の本について書いた。エッセイや漫画などなど。感想をnote記事にしたものに関しては記事リンクをつけています~。

◇とりあえずお湯わかせ/柚木麻子

私は柚木麻子先生の世の中の見方というか温度感がすごい好きなのである。11月ぐらいにすでにやめてしまわれたけれどTwitterでの文章もすっごい好きだった。
そんな柚木麻子先生が日頃どんなことを考えながら生活しているかを書いてくれているエッセイは発売されるのが本当に嬉しかった。
コロナ禍で子育てをしながら女性を取り巻く状況をきっちりと考え抜いて書いてくれている。
読み終わるとあたたかい飲み物が飲みたくなるエッセイだった。

◇フリップ・フリップ・スローリー/オオタコマメ

BL漫画である。実はBL漫画はけっこうな数を読んでいるのだけれど今年ダントツでよかった。もうひとり勝ち状態である。
この作品で絵オオタコマメ先生の生きていくこととは、大切な人がそばにいることとはということを丁寧に描いてくれている。そして何かしらの傷を抱えていきていくことのしんどさも、そういうときに言葉をかけてくれる存在がいることの尊さも。BL漫画でありヒューマンドラマの話である。
性描写も一般的なBL漫画よりも少なくて、心の交流をメインに描かれていて私みたいに際どい描写があまり得意ではない人にもおすすめだ。

◇小説道場/中島梓

私は趣味で二次創作小説を書いているのだが、小説の書き方というものを勉強したくてこの本を図書館で借りて読んでみた。たしかもう絶版になっているはずで買えないのだ…。
小説の持つ力と危うさをちゃんと理解してる人が小説を語るのって、すごく安心感がある。
中島先生のもとに寄せられた作品を読みながら、あれこれとアドバイスを加えていく形式で書かれているから語り口も軽快で読みやすいと思う。
小説を書くことの覚悟みたいなものがアドバイスの端々に感じられて気合いが入る本だった。

◇(萌えすぎて)絶対忘れない! 妄想古文/三宅香帆

これもめちゃくちゃおもしろかった!関係性が好きなオタク大歓喜!
有名な古文の作品に出てくる登場人物やその作品ができた過程を人間関係から紐解いていくという古文の入門になるような本。
キャラクターとキャラクターの関係性を見出して、そこに妄想をしてしまうようなオタクは絶対おもしろい。学生時代に古文が苦手だった、もしくは古文が苦手な学生さんもこの本を読めば古文への認識ががらりと変わる。

◇作りたい女と食べたい女/ゆざきさかおみ

ずっと気になっていた漫画でNHKでのドラマ化をきっかけにやっと読んだ!まだ3巻までしか出てないから気になっている人はぜひ!
「つくたべ」には色んな人が出てくるけど、でも実際に世の中にこういう人たちは存在するし自分の隣の部屋の人とかクラスメイトとか会社で同じフロアにいる人かもしれないんだよな。
自分とは違う考えや行動をする人のことを「おかしい」とか言わずに存在を否定せず受け入れるところが人間というか世の中への解像度(多種多様な人がいて当然である)が高い。
もっとドラマ見たかった…!

◇差別はたいてい悪意のない人がする/キム・ジヘ

差別って自分の知識の無さからやってしまうことなんだなと思った。
人権意識の向上やLGBTQの人への保護が声高になっているここ最近だけれど、自分が知らずに差別的なことをしてしまっているのではないか…そういうことをしない、言わないためにはどうすれば…と思う人はこれを読めば自分の振る舞いを考えるきっかけになるし、自分は差別なんてしない!という人が読めば自分の言動が果たして差別にあたらないのかというリトマス紙になると思う。
正直学校や会社で必ず読むように指定されてほしい本だった。差別は思いやりの無さとかそういうことから発生するわけじゃない。
構造と知識不足から生まれるのだ。

小説編、小説以外編も含めて合計14冊!
本当は10冊に収めたかったけど無理でした!
いやー、2022年。特に後半は図書館通いを再開させたこともあって本当にたくさん本を読めて楽しかった。
もしラインナップのなかに同じ作品が好きな人がいましたら、同士です!の意味も込めてスキとかしてくれると嬉しいです~。そしてあなたが今年読んだ本も教えてほしい。
来年はどんな本を読もうかな~。まずは積んでいるやつを1冊2冊は読みたいな。

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