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「化粧品業界のDXにおける本質的な課題」ウェビナーダイジェストをお届け!

みなさん、こんにちは!
美容特化型イノベーションファームampuleのおしばとあーりんです^^
今回は5月27日(金)に開催したampule主催のウェビナーのダイジェストを皆様にご紹介いたします!
今回のウェビナーでは、メーカー視点で化粧品業界のDXにおける課題についてディスカッションしました。最後までお読みいただき、皆さんにもなにか気づきがあると嬉しいです。

ampuleが今回のウェビナーを実施した理由

私たちampuleはイノベーションファームとして美容業界の課題を解決すべく、「しるを変える」「つなぐを変える」「しくみを変える」の3つの変革に向き合っています。
今回のウェビナーでは、その中の1つである「つなぐを変える」を軸に、美容業界のDX事情について、有識者の方々にディスカッションしていただきました。
 
前々回のウェビナー開催のお知らせでも、テーマ設定の背景をお伝えしましたのでぜひお読みいただけたら嬉しいです!

さて、本題のダイジェストに入る前に、今回ご登壇いただきました、有識者の方々をご紹介します。今回は実際に化粧品メーカーでDXに取り組んでいらっしゃる皆様をお招きしました。

化粧品・日用品の専門誌『国際商業』編集長 長谷川 隆 氏
日頃から化粧品業界を取材している専門誌の視点から問題提起を行っていただき、本ウェビナーのモデレーターを務めていただきました。

POLA ブランドマーケティング部 部長 中村 俊之 氏
「コミュニケーション領域」と「マーケティング領域」のDXについてPOLAで実際に取り組んでいる事例を踏まえお話いただきました。

コーセー 情報統括部グループマネージャー 進藤 広輔 氏
IT業界と事業会社、双方のご経験から得られた視点とともに、DXにおける課題についてお話いただきました。

それでは、ウェビナーのダイジェストをお届けします。

本ウェビナーを開催するに至ったきっかけ

長谷川氏:化粧品業界において、デジタルやDXという言葉が先走ってしまっているのではないか、という課題感から今回のテーマが生まれました。
化粧品産業の成長の歴史から、仕方のないことではありますが、大事なのは社員のマインドが追い付いてくることです。
今回のご登壇者である中村さんと進藤さんは他業界出身であることをポイントに会社や社員のマインドチェンジ・風土改革に実際に取り組んでこられています。コロナ禍で「DX」というワードがトレンドとなりましたが、果たして本当の意味のDXを分かっている人はどれだけいるのでしょうか。
今日は中村さんと進藤さんにDXについてお話をお伺いしていきます。

DXに必要な「データの民主化」と「システムの近代化」

―お二人がDXのためにまず取り組んだことを教えてください。(長谷川氏)

中村氏:まずお客様とのつみあげた「接点」を可視化できるように取り組みを行いました。一言でまとめると『データの民主化』ですかね。

化粧品業界において、ポジティブな側面としては「感性」の価値がものすごく高く、その価値からビジネスが今まで回ってきたことがあります。一方、ネガティブな側面では「物事の可視化」や「定量化」がしづらかった面もありました。そのため、まずお客様とつみあげた「接点」が見えるように可視化への取り組みを行いました。

進藤氏:私は、まずシステムと社員の距離感を縮めることを意識しました。一言でまとめると『システムの近代化』です。
化粧品業界は働き方そのものがシステムに対して依存度が低く、社員1人1人の期待値も高くありません。システムの可能性を知らないから、システムでなにかやってみたい!と思わせることがまず大事だと考えました。

化粧品業界の意識と企業風土の転換に必要なこと

―とはいえ、社内でDXを進めることは簡単ではなかったかと思います。
お二人の体験から化粧品業界の意識と企業風土の転換に必要なことは何だと思いますか。


進藤氏:
システム側で簡潔せず現場のことをよく知るブランドマネージャーと一緒に考えることが大切だと思います。
オンラインカウンセリングをサービスとして実装する際、システム側はシステムの可能性を、ブランドマネージャー側は実現したいことをディスカッションし、より良いサービスを一緒に作りあげるようにしています。
①DXのきっかけはまず、インターネットやテクノロジーを「知る」こと
②システムに携わる人間とそれ以外の人間の距離をどれだけ近づけることができるか
の2点がポイントだと考えています。

中村氏:POLAでは動き初めに社員一同で大きなテーマを共通認識にしたことがよかったと考えています。
直近、ECの伸びが大きいですが、「顧客体験をよくしていくこと」を大きなテーマとし、同じ方向を向いて動けたことがよかったですね。

DXにおけるゴール

―最後に、お二人にとっての「DXのゴール」について一言でお聞かせください。
中村氏:
「世界は変わり続けるので、終わりはありませんが、当たり前になっている世の中の到来」だと思います。

進藤氏:「絶え間ない一連の企業活動の中の1つで、答えはない」と思っています。

―ありがとうございます。今日は他業界出身のお二人と今後の化粧品業界のDXについてディスカッション出来て、まだまだ伸びしろがあるなと感じました。
また、人を笑顔にする力が化粧品にはあると信じているので、DXの力を使ってその価値を高めるとともに、より多くの人たちに届けてほしいと思います!

最後に

「化粧品業界のDXにおける本質的な課題」をテーマにしたウェビナーのダイジェスト版はいかがでしたでしょうか?
化粧品業界は、益々のDXの発展により今まで以上の価値が発揮され、私たちに多くの幸せをもたらせてくれることを今後も期待しています。

これからもampule laboにおいては定期的に美容業界の様々なステークホルダーを『つなぐ』活動を行っていきたいと思います。
 
今回のウェビナーも少しでも皆さまにとって有意義な時間・内容となっていましたら幸いです。
また、記事には載せられませんでしたが、質疑応答のコーナーも非常に盛り上がりました…!ぜひ今回は見逃してしまった!という方も、第2回ではリアルタイムでご覧くださいませ^^

また、Twitter、Instagramでも発信を行っていますので、よろしければフォローしていただけると嬉しいです!
 
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今日もお読みいただきありがとうございました!
次回は、ウェビナーの裏側です!
お楽しみに^^


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