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日記

久しぶりの故郷 横浜

大好きなお店にどうしても行きたくて足を運んだみなとみらいは冬の澄んだ空の清々しさとどこからか香る春の草木の芽吹く香りが溶け合って美しかった。
相変わらず人は多く忙しない街だけれど、かれこれ20年ほど変わらないなあと懐かしい気持ちになる。

友達と授業をサボり遊んだコスモワールドの絶叫の遊具は、先生に呼び出しされ怒られた苦い思いが思い出され、
コスモの象徴ともすべし観覧車は昔大好きだった彼との初キスの淡い恋心を思い起こした。

みなとみらいというワードは、「みなとみらいってどんなものかなって駅降りてみたんだけど、案外言うほどでもなかった」と言い放ったあの日の彼が思い浮かぶ。
彼と会ったのは、馬車道なのに。

どれも昔のことなのに、昨日のように情景が思い浮かぶ。
人生ってこんなふうに、ところかしこに忘れられない思い出が散りばめられ、思い返しては妙な懐かしさと切なさに襲われるものなのだろうか。

久しぶりに降り立ったみなとみらいは相変わらずの人の多さだった。
けどその忙しなさと騒々しさが、呼び起こされる懐かしさの中に残る感情たちを連れ去ってくれた

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