ついつい思い出しちゃう、ってすごいよね。
風の中に温かい香りを感じた時。
照らす太陽が肌をじりじりと確実に焼いていった日の夕暮を見た時。
鼻を通り抜ける冷たい空気が、シンっと身体を通り抜け、同時に吐く息が白く眼の前をかすめる時。
こんな瞬間にいつもいつも決まって思い出す、とっても会いたい人がいる。
それって、ただ少しの感情の隙間に思い出すセンチメンタルで、あぁあんな人と付き合ってたなぁとか、
大好きだったなぁ、とかって思い出の引き出し開けて暇つぶししてるのとおんなじことだと思っていたけど、どうやら全く別物のようで。