君の

踏切の音
肌を刺す温度
耳に届く かすかな誰かの話し声
左手の暖かさと
きっと
一生
忘れない あの朝靄 空気の色

もう2度と確かめられない何かを
それでも
2度とない温かさを思い出して

あと少し
あと少しだけ
ここからあなたを見てみたい

遠い昔の私が知らなかったものを
忘れた頃の私が
手に入れる

1番欲しかったものに触れてみたら
ただ
心地よい温かさだったことを
教えてあげたい

あるかないかの答えの中で
一度ある
が答えだったのは
幸せではないけれど
最高の瞬間だった

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