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【AMMON TOKYO】篠原希実験室 窯る。Ⅱ

このたびAMMON TOKYOならびにWADA GAROU TOKYO Lab.では、2023年12⽉1⽇(⾦)より陶芸家・篠原希による個展「篠原希実験室 窯る。Ⅱ」を開催しております。
陶郷信楽を拠点に活動する篠原さんは、⾃作で築いた⽳窯を主に使⽤し、陶⼟の魅⼒を引き出す現代の薪窯焼成を追求しています。その肥沃な⼤地の素材を扱った魅⼒溢れる作品制作の活動は、国境を超え、2019 年にはスタンフォード⼤学、ユタ州⽴⼤学にてワークショップ、トレインキルン焼成に参加。海外での多様な考えに触れる経験を経て、陶芸の伝統的な在り⽅を越えて⼟本来の魅⼒を世界に向けて発信するようになります。

トレインキルン:⽶国ユタ州⽴⼤学教授であり陶芸家のジャン・ニーリー (John Neely) によって1998 年に開発された薪窯。その名称は形状が似ていることから蒸気機関⾞が由来となっている。

本展覧会では、昨年に引き続き 篠原の作品制作におけるあらゆる要素《⼟・温度・(窯の中の)場所・窯・成形》を再構築し組み⽴てます。会場を実験室(あるいは窯の中)に⾒⽴て、異なる条件下で作られた作品を提⽰しながら鑑賞者⾃⾝も魅⼒を探ることができる“探索する展⽰”をテーマとし、雰囲気が全く異なる2会場を⽐較することで作品の⾒え⽅の違いが楽しめる内容となっております。作品にはこれまでの篠原の情熱が反映されたように、実に多様で美しい様⼦が⾒てとれるでしょう。是⾮、近づいてご⾼覧ください。皆様のご来廊をお待ちしております。

写真中央2つの土嚢:火色茶碗のある左手は黄瀬土、右手のシノギ茶碗の方は作家自身が許諾を得て採掘したもの。鉄分が多くゴロゴロとした塊が特徴的で、篠原さんはその土を”N”と呼称した。



ARTIST STATEMENT
信楽伊賀の真⽩な⼟が「⽳窯」と呼ばれる薪窯の⾼温⾼熱で
⼟と灰が噛み付き合うように熔け、
炭素が素地を⿊く染め、または焼き抜けて⾚い⽕⾊となり
様々な窯変の景⾊を成す。

「⼟と⽳窯」と⾔うシンプルな組み合わせで、何が起こるのか。
「⽳窯には秘密がある」
毎回実験をするような気持ちで窯焚きに臨んでいます。

信楽町で活動する篠原さんの穴窯

PROFILE
篠原希|Nozomu Shinohara 陶芸家
1972年⼤阪府⽣まれ。陶郷信楽を拠点に活動。⾃作で築いた⽳窯を主に使⽤し、陶⼟の魅⼒を引き出す現代の薪窯焼成を追求している。1991年より古⾕信男⽒に師事したのち、1998年滋賀県⽴信楽窯業技術試験場釉薬科修了。1999年より独⽴し、現在に⾄るまで全国各地で開催される個展、グループ展に参加。2007年経済産業⼤⾂指定信楽焼伝統⼯芸⼠に認定。2012年第23回秀明⽂化基⾦賞受賞。2019年にスタンフォード⼤学、ユタ州⽴⼤学にてワークショップ、トレインキルン焼成に参加。
Instagram

焼締陶匣(角)  2023,29×30×13.1cm,伊賀信楽土,穴窯

INFORMATION
篠原希個展
篠原希実験室 窯る。Ⅱ
会期: 2023年12⽉1⽇(⾦)‒12⽉24⽇(⽇)

※会場により営業時間・休廊⽇が異なりますので、ご注意ください

第1会場:AMMON TOKYO
営業時間:⽉〜⽇ 10:00 - 18:30(休廊⽇:祝)
〒101-0051東京都千代⽥区神⽥神保町2-11-4
メゾン・ド・ヴィレ神⽥神保町1F (神保町さくら通り)
Tel/Fax:03-6261-0018
Email:info@ammon.co.jp
Website: www.ammon.co.jp

第2 会場:WADA GAROU TOKYO Lab.
営業時間:⽕〜⽇ 13:00 - 18:30(休廊⽇:⽉・祝)
〒104-0061東京都中央区銀座3-5-16 マツザワ第8ビル3F
Tel/Fax:03-6263-2404
Email:info@wadagarou.com
Website:www.wadagarou.com

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