見出し画像

【AMMON TOKYO】名方亜希 『own axis』

この度AMMON TOKYOでは、9月8日より名方亜希による展覧会を開催しております。書家・祥洲氏に師事、伝統的表現を基盤とした漢字・仮名、そして現代美術まで幅広いジャンルを学び、書家として活動を続けています。


自家製墨による作品

本個展の作品は、作家自身の手によって調合された墨で制作されています。
メインビジュアル「LOVE」の力強い筆致から、じんわりと美しい滲みの表現など見渡せば実に多様な表情を見せる作品群の数々は、煤と膠の絶妙なコンディションによって生まれています。
そんな今回の個展にて、作家の名方さんにお話を伺いました。

「一期一会」と名方亜希さん

積み重なっていく一期一会の面白さ
今回の企画展で一際目を引くのが壁いっぱいに掛けられた大きな掛け軸の大作「一期一会」。漢字とカタカナで構成された特徴的な本作は、テトリスからも着想を得ているのだとか。
「出会いの中でも、”ゴ”と”エ”のようにもしかしたらぴったり噛み合うことがあるかもしれない。はまらなかったとしても、過去のことや良いことも、会って消化することは無くても積み重なっていく。そうやってプラスアルファになっていくことが人生にはある。」
出会いの一瞬一瞬の様子が現れるような筆捌きと、テトリスのコミカルな組み合わせが不思議な存在感を放ちます。


「明日」自家製墨,画仙紙 2023,50×60.6cm

こちらは「明日」の作品。
やってくる明日を表すように左側にはぬけていく空間が設けられ、その隣の“日”は極めてフラットな四角で構成されている様子が見受けられます。“日”のブロック的な形状が一日一日の積み重なりを示唆する構図となっており、線を得意とし計算されながらも伸びやかな印象を与える名方さんならではの一作品です。

自分軸に日々を生きること
自己を表現する現在に至るまでを振り返り、
「誰かの評価を気にして”好き”と思うことをやらないのはもったいない。自分の気持ちを大事にしてほしい」と語る名方さん。

書道の本質を大事にしながらも既存の枠にとらわれない、生き生きとした表情豊かな名方さんの新作は現在、会場でご覧いただけます。

「LOVE 2023/1」自家製墨,ケント紙 2023 41×28.4cm

INFORMATION
名方亜希 個展『own axis』

会期: 2023年9月8日(金)–9月30日(土)

■会場:AMMON TOKYO
営業時間:⽉〜⽇ 10:00 - 18:30(休廊⽇:祝)
〒101-0051東京都千代⽥区神⽥神保町2-11-4
メゾン・ド・ヴィレ神⽥神保町1F (神保町さくら通り)
Tel/Fax:03-6261-0018
Email:info@ammon.co.jp
Website: www.ammon.co.jp


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?