吉田アミ

前衛家・文筆家・即興演奏家。超高音ハウリング・ヴォイスの第一人者。2003年アルスエレ… もっとみる

吉田アミ

前衛家・文筆家・即興演奏家。超高音ハウリング・ヴォイスの第一人者。2003年アルスエレクトロニカ・デジタル・ミュージック部門ゴールデンニカ受賞。仕事の依頼はお気軽に!

マガジン

  • 虎鶫/トラツグミ

    ■虎鶫(トラツグミ)とは? 吉田アミが運営する出版、音楽レーベル。リトルプレスとしては、企画から編集、制作にいたるまですみずみまでフォロー。著者と一体になる熱血スタイル。最新作は清水みさと著「サウナのぷりンセス」。イベントでの即売会を中心に販売し、たくさんの読者に本を届けるべく、本屋だけに限らない販路を日々、開拓し、新しい出会いの場を求め続けている。 https://toratsugumi.booth.pm/ こちらではデジタル版を販売します!

  • 〈吉田アミ、か、大谷能生〉

    8/14〜16日に行われる『ディジタル・ディスレクシア』公演の情報をお伝えします!

  • 「あしたのあたし」制作日誌

    • 12本

    2018年11月3日(土・祝)に三鷹SCOOLにてワークインプログレスが行われた「あしたのあたし」の制作日誌です。本公演を目指して、書けることをつらつら書きます。

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「酒場のぷりンス」Vol.11 ぷりa.k.a.星葡萄

音楽を楽しみながら飲む 極小刺身 立ち飲み焼酎バーでひっかけたあとに必ず立ち寄るのが、商店街にある海鮮居酒屋だ。中に入ると、壁一面にスピーカーや配線が、ごちゃっと設置してあって。なんだこれは!? とおどろく。入り口横にもアンプ類や真空管が積み重ねられており、カウンターには店主のお手製のミキサー。マスターに話を訊くと、昔はとあるミュージシャンの会社に所属していて、その後、都内のジャズ喫茶の音響もやっていたのだという。現在、板前として海鮮居酒屋を営みつつ、音響技師の仕事も続けて

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    • 「酒場のぷりンス」Vol.10 ぷりa.k.a.星葡萄

      原価500円!? 驚きの洋酒天国  突然だが、バーに行く必要を感じなくなってしまった。

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      • 「酒場のぷりンス」Vol.9 ぷりa.k.a.星葡萄

        東京のキャバレーで食べた 手作りとんかつサンド  イベントの企画をやっているからなのか、いろんな遊び場、行ったことない場所に足を運ぶのが好きだ。そういえばキャバレーで遊んだことはないなと、思ったのは東京のキャバレー文化が終焉しつつある、と何かの記事で読んだのがきっかけでいつかは行ってみたいと思っていた。銀座の白いばらが閉店してしまったということもあり、もたもたしているとどんどん店がなくなってしまって、自分はキャバレーとはなんなのかを知らないままの人生をおくることになる。それ

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        • 「酒場のぷりンス」Vol.8ぷりa.k.a.星葡萄

          スナックの理想郷で食べる フルーツ盛り  30代になってから、スナックに足を運ぶ機会が増えてきた。   文化的な香りがするスナック、文壇バーに出入りするようになって、かれこれ。そんな中でも高松次郎、赤瀬川原平とともに前衛芸術の「ハイレッドセンター」のメンバー中西夏之さんが看板を手がけたことで前衛家ばかりが集まるというスナックだったり。ちょっと偏ってるのかもしれないけれど、自分のアンテナにひっかかる店というのがある。  或る日、たまたま入ったたこ焼き屋さんにいた新聞社の文化

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          「酒場のぷりンス」Vol.7ぷりa.k.a.星葡萄

          ヒカリさんの作る忘れられない チャーハン、餃子、からあげ、ナス肉味噌炒めと 裏メニュー  手と花の隣にある店が、中華ひかりだ。手と花に行くときには必ず目の前をとおるので、ずっと気になっていた。ある日、手と花に行ったら、えらく混雑していたので、いいタイミングだとふらりと訪れたのがはじめてだったかな。メニューは緑の紙に白色の文字に味のある手書きの文字。これは期待できる。マスターの紺野浩晃さん(ひかりさん)に話を聞くと、中目黒で30年ほど中華料理屋で腕をふるったあと、10年前に神

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          「酒場のぷりンス」Vol.6ぷりa.k.a.星葡萄

          ぼくのホームグラウンド 手と花のなみなみ特製ハイボール

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          「酒場のぷりンス」Vol.5ぷりa.k.a.星葡萄

          割烹着のおかみがつくる定番の おばんざい  駅から徒歩10分ほどと決して立地条件が良いわけではないが、先輩や友人や恋人、大切な人を紹介したいときに通う居酒屋がある。昔はその通り沿いに小さな市場があって、魚、肉、野菜など、なんでもそろっていた。種類も豊富で近くの飲食店が仕入れで使うような市場。そのお店は市場からまっすぐすすんだ道沿いの住宅街にある。開店してから50年以上は経っているはずで、店内の作りも昭和の雰囲気が漂うが、意外にも天井が高く、モダンな印象。奥には10名ほどの座

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          「酒場のぷりンス」Vol.4ぷりa.k.a.星葡萄

          じゃがいも、マヨネーズ、きゅうり。完璧なバランス! もう食べられないポテトサラダ  田町芝浦口にあった大衆酒場、大平屋酒店は95年の歴史で幕を閉じた。このお店の親戚がやっているお店が品川にあって、酒屋の角打ち大平屋酒店は現在も元気に営業中。  はじめて知ったのは、近所に住む飲み仲間からだった。ぼくらの間では酒場の先輩なんて呼ばれていたカルチャーにもお酒にも強い人だ。おすすめしてくれる店はハズれなし! ぼくが尊敬する先輩の一人である。大平屋酒店の場所を訊くと、ぼくが中学校の

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          「酒場のぷりンス」Vol.3 ぷりa.k.a.星葡萄

          ぼくの価値観をかんたんに覆してくれた 手ごねつくね  通常、成形機で作られた冷凍食品として提供されることが多い、つくね。機械で作ったつくねは均一な味となるが、お店の人が一つ一つ手作りでこさえた手ごねつくねにはそれぞれ個性が出る。かたちも俵状やまん丸なもの、棒状のものもあるし、そもそもひき肉の割合だって違う。コリコリした食感の軟骨が叩き入れられていたり、柚子胡椒が練り込まれていたり、卵の黄身を絡ませたり、味もさまざま。ぼくはこの手ごねにぞっこんなのだ。手ごねつくねがあれば絶対

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          序文「酒場のぷりンス」ぷりa.k.a.星葡萄

          この本を書くにあたって  この本を書くにあたって、改めてぼくが店を選ぶ基準は何かを考えてみた。  料理がおいしいのはもちろん。他にもいろいろな理由があるなぁ。1000円くらいで満足できるならまず、合格。でも、安いだけでなく、なぜ、このメニューは他の店より高いのだろうか?とか、食べながら理由を考えてみたり。あと、原価を計算をするのも好きだ。どうやってこの店がこの価格を維持しているのか。できているのか考えてしまう。そのお店で働いている人の人柄や雰囲気の良さも大切。あたりまえの

          序文「酒場のぷりンス」ぷりa.k.a.星葡萄

          「酒場のぷりンス」Vo.2ぷりa.k.a.星葡萄

          おばあちゃんの家からの帰り道にあるお肉屋さんの メンチカツ  老舗のお肉屋さんのお惣菜よりも、おばあちゃんの家に遊びに行った帰りに立ち寄るお肉屋さんのメンチカツが好きだった。注文をするとおばちゃんはすぐに白い衣のついたメンチカツを油にどぼん。揚げたて熱々をほおばると、ぼくは笑顔になった。食いしん坊なぼくだから、冷えたスーパーのお惣菜なんかもってのほか。食卓にあがっても、食べようとしないようなワガママな子どもだった。好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。意外とはっきりしているの

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          「酒場のぷりンス」Vo.2ぷりa.k.a.星葡萄

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          「酒場のぷりンス」Vol.1ぷりa.k.a.星葡萄

          幼稚園のときから通っていた近所の中華の 豚肉の細切りあんかけスープそば  ぼくが4才のころから家族に連れて行ってもらっていた中華料理のお店です。実家から歩いて5分。空港の玄関口として、利用されている店で、1階のフロアにはスチュワーデスさんたちがいつもいたのが不思議だった。あとで知ったのだけれど、昔はお店の中で搭乗手続きができたのだそうで、そのまま成田空港にチェックイン。バスで空港まで直行できるからだったらしい。家族そろって、外食をするときはこのお店に行くことが多かった。ぼく

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          「酒場のぷりンス」Vol.1ぷりa.k.a.星葡萄

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          「酒場のぷりンス」こと、ぷり a.k.a.星葡萄

          虎鶫から発売中!  おかげさまで「酒場のぷりンス」ご好評いただいております!ぷり a.k.a.星葡萄の初のイラスト食エッセイ本。ただのガイド本ではなく、ぷりの魅力をたっぷり見せる!というコンセプトのもと練り上げられました。たくさんの人にご協力いただき大感謝。毎日、おたよりに励まされております。取扱店舗も40箇所。それも本屋だけでなく、たい焼きやスナック、もちろん酒場などさまざまな個人店で取り扱っていたいてます。まだまだ取扱店舗は増えていくので、Twitterなどものぞいてみ

          「酒場のぷりンス」こと、ぷり a.k.a.星葡萄

          夏の泉

                                   榎本櫻湖 演劇というものが、生身の肉体や空間への異議申したてであるとしたら。この嫌悪すべきぶざまなからだを否定しつくすための営みであり、そうしてさえ消尽することのない、なかば熱をすって融けた氷枕のようなそれを手に提げ、悪罵されることも厭わずに捧げつづけることそのものを指すとしたら。そうであれば、肯定できないにしても、幾許かは自傷することの悦びを抑えられたかもしれぬのに、と悔やむものもいるのだろうし、むしろそうしたもののために

          「サマースプリング」公演に寄せて 立川貴一

          三野くんとはじめて一緒につくった作品は、サミュエル・ベケットの「film」を原案とし、彼が演出した「Prepared for Film」という演劇だった。 論文のような文章の大群、そこに多少の台詞がある、それが当時の彼の台本だった。 「これは、犬です」 「これは、猫です」 「これは、花です」 「これは、鳥かごです」 「これは、オウムです」 「これは、カーテンです」 「これは、窓です」 犬なら犬の、猫なら猫の、写真。 もしくは、そうとも見える何かの写真、それらを指し示して

          「サマースプリング」公演に寄せて 立川貴一

          「あしたのあたし」トークゲスト:細馬宏通

          2018年11月3日に三鷹SCOOLにて行われたワークインプログレス公演「あしたのあたし」。ゲストに細馬宏通さんお招きしたアフタートークの模様を(ほぼ)ノーカットでお届けします。 ■部屋に散らばったビーズを集める時は裸足になると足の裏にビーズを感じることができて集めやすい 吉田アミ(以下アミ)よろしくお願いします。 細馬宏通(以下細馬) はい。 アミ この部屋にようこそ。 細馬 この部屋なんですね。(ごちゃごちゃしたものが一通り、収まった舞台を見渡して)片付くね、大

          「あしたのあたし」トークゲスト:細馬宏通