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「酒場のぷりンス」Vol.22 ぷりa.k.a.星葡萄

昼下がりに食べる
もんじゃ焼き屋のあんこ巻き

透明シロップとあんこ巻き

 どこの駅からも離れていて、地元の人しか知らないもんじゃ焼きの店。ぼくはお店に行く時は自転車で向かう。店内はこじんまりとしていて、早い時間帯は空いているが、16時ごろになると常連さんでいっぱいになる。昔ながらのもんじゃ屋さんだ。
 値段も高くても500円。ソフトドリンクも130円から。観光地の値段に比べたら圧倒的に安い。もんじゃは味付けされておらず、ソースなどは自分たちの好みで味付けしていくタイプ。焼き方は好みによってさまざまだと思うけれど、ぼくは焦げた苦い感じも好きなので、お椀にソースを適量に入れて、混ぜてから焼く。一人で楽しむのもいいけれど、昭和レトロな雰囲気が楽しめるし、お酒を飲めない女の子とのデートにもおすすめだ。うまくもんじゃ焼きが焼ける男はかっこよいではないか。
 もんじゃの〆にはあんこ巻きにたどり着く。鉄板の上に生地を広げて、あんこをのせてどら焼きみたいに焼くか、あんこをくるりと巻くか悩むところ。あんこ巻きには透明なシロップが添えてある。おそらく砂糖を溶かして煮詰めて作ったガムシロップみたいなやつ。小さいピッチャーに入っていてお好みで、甘さを調整できる。何もかけずにそのままの味も素朴でおいしい。このシロップじゃなくっちゃいけないような気がする。風味を損なうことなく、すっきりとした透明シロップはあんこ巻きにぴったりだ。

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