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「酒場のぷりンス」Vol.19 ぷりa.k.a.星葡萄

下町、線路、高架下。ロックが流れる立ち飲み処で
バジルソーセージとレモンサワー 

こま切れソーセージとバジルでソテーしたバジルソーセージとレモンサワー

 40年以上も続いている角打ちの立ち飲み屋の壁には、マスターが若い時にせっせと足を運んだライブのチケットやレコードが貼ってある。ほかにもシンバルやギターが飾られていたり、何年も通っている常連さんの写真もたくさん貼ってある。ロック好きのマスターらしい内装だが、店の外観は提灯がぶらさがった、いかにも大衆酒場といった感じなので、中に入るとちょっとびっくりする。
 選曲もレッドツェッペリンやボブ・マーリィ、ストーンズなど、60、70年代中心のロック。おつまみは80円からあって、お酒は270円という安さも魅力。料理はすべて手作りで、ぼくがいつも決まって頼むのは、バジルソーセージ。といっても、バジルが肉に練り込まれた市販のものではなく、こま切れになったソーセージを微塵切りの玉ねぎとバジルでソテーしたもの。これにレモンサワーの組み合わせがたまらない。レモンサワーは、生のレモンを半分切ったものを絞り、炭酸サワーで割る。よく近所に住んでいる友人と行ったり、打ち合わせが終わったあとに気心のしれた人を連れて飲みに行くととても盛り上がる。

 時代が変わろうが、何が起ころうが、好きなものを集めて、その人なりのこだわりで作られた空間。長年続けてきたマスターの生き様に説得力を感じられて、心地よい空間だ。

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