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普通の変人σ(・ω・)が思う「愛と恋と欲」

恋愛についての話は、人それぞれ思う所が多いのかもしれない。

そう感じたので、敢えてまた恋愛系のテーマで…‪…

今回は私自身の過去に触れながら話そうと思う。

無名の人間の話では面白みに欠けるかもしれないが、多少は珍しい経験をして来たので。

暇潰しに読んで頂けたら幸いだ。

 

私は、30代前半の頃に夜の歓楽街で2年程仕事をしていた。

名目上お触りなしの店のみだが、そこは盛り場。

当然、男性という生き物の醜い欲を嫌という程見せられ、それを向けられた。

 

これだけを読んで、文字の前の貴方が想像するのはどんな女性だろう。

小悪魔?甘え上手?遊んでそう?よくある話?それ以外?

 

おそらく私が珍しいのは、嘘が下手で小悪魔とは程遠い、恋愛経験希薄な年増だった所だろう。

若ければそういう人も結構働いているかもしれないが、30過ぎたそのタイプが夜のお店で働くかと問われれば……

必要に駆られて仕方なくとはいえ、珍しいケースではあると思う。

試しに客に言って反応を見た事もあるが、99%はネタだと笑って信じなかった。

 

お酒は弱く、甘い物しか飲めない。

煙草に至っては体質に合わないらしく、近くで喫煙されると喉を痛めて声は枯れるし頭に発疹が出る。酷い時には頭痛や吐き気を起こす。

人の話を聞くのは好きだが、下ネタに気の利いた対応を返せるスキルはない。

お酒を山ほど注文させてナンボなのに、飲み過ぎは身体に悪いなどと心配になる。

プスではなくても特別秀でた容姿ではない。顔立ちが地味。

 

そんな訳で、見事!

夜の雰囲気に欠片も染まれず昼間に戻った。

むしろ明らかに向いていなくて泣いたり病んだりしながら、よく2年も続けたものだと思う。

 

恋愛経験の詳細については、私の友人知人は承知しているだろうし知らない方はご想像にお任せする。

いずれにせよ、そんな恋愛下手な人間が色恋営業の歓楽街、酒と煙草で理性など消え去った輩も沸く場に2年も居たのだ。

…ろくな恋愛経験もないまま、男性という生き物の底辺を味わったと言えるだろう。

 

そんな多少珍しい過去を経た私が思う、愛と恋と欲。

愛と恋の違いは何かと聞かれたら、色々ある中でも私はそこに絡んでくる欲の質の差だと思っている。

愛情でも恋心でも、何かしらの欲は生まれるはずだ。

 

恋心における厄介な欲は、独占欲だと思う。

会いたい、話したい、知りたい、触れたい。

そう思っているだけなら問題ないが、相手にも自分と同じように感じて欲しいと望んでしまう。

自分だけに特別であって欲しいと願ってしまう、求めてしまう欲。

 

愛情における欲は、相手に幸せであって欲しいという思いではないだろうか。

欲と呼ぶべきか微妙だが、その人の幸せの為に出来る事があるならしたいと思う、寄り添うような願いがそこにあると思う。

 

どちらもそれぞれ愛の1つの形だが、相手に対して慈愛の気持ちがより大きい方が愛、己の欲求が勝った状態が恋かもしれない。

というより恋愛感情という言葉からも分かる通り、恋と愛は深く繋がっているのだと思う。

愛しているがゆえの触れたい、守りたいという欲も発生するだろうから。

 

夜の街では、愛や恋や欲が各所で渦巻いていた。

そこで見た愛や恋が本物か偽物かは別として、欲においては間違いなく垂れ流され、処理される場所だと思う。

欲が悪いものとは限らない。

善なる欲、というものも存在すると私は思う。

だがあそこで私が受けた欲は、自分勝手で理不尽で非道なものばかりだった。

そういうお店に行く方々には、相手も自分と同じ人間である事を忘れずにいて欲しい。

心の底から、そう願っている。

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