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【詩】無色透明

ワイングラスに注ぎだしたサイダー
閉じ籠りたい
シュワシュワと湧き上がる泡の一粒に

底から水面に向かって
勢いよく流れ
弾け
消えていく
じっと
食い入るように 見ていた

脳内を空にして
泡で満たして
色という色を抜ききり
無色透明なまま
ただ ただ 微細な泡を身に着けたい




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