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【詩】時限爆弾

透明なポシェットに入れられた無色の時限爆弾
誰も彼もが肩にかけたり 鞄の中に入れたりして
持ち運んでいる

いつ破裂するか分からない恐怖を抱えながら
いつ爆発するか予測不能な心細さを抱きつつ
雑踏に身を紛れ込ませ 見て見ぬふり

透明な端末機器に埋め込まれた無色の時限爆弾
誰も彼もがスクロールしたり タップしたりして
使い込んでいる

見渡す限り 同じ顔した 同じ感情をもつ人の群れ
「終焉」という名を背負った運命を 避けられぬと知っていながら
それでも 希望はどこかに潜んでいるのだろうと 信じ切っている

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