【詩】あまのじゃく
今の僕にできることって何だろう
青空に伸ばした両腕と手のひらはちっぽけで
全てを包み込んでしまえるだけの包容力は持ち合わせちゃいないし
もう 戻れないと分かっていても
明日へ踏み出すのを躊躇してしまう
こんな気弱な感情を弄んでいたって
お助けヒーローが現れる訳でもなければ
世界が逆さまになることだってない
嗚呼、目を開けたら
別人になってやしないかな
そんなの 絵空事 無理だよな
嗚呼、うんざりだ
泥臭く 執念深く ひたすら歯を食いしばって 生きている人が羨ましい
そんな風に呟いたとて
僕は僕という着ぐるみを被って 生を全うしなければならない
屋上の花壇のカタクリ
風に揺れても 必死に咲いていた
いつのまにか 気づいたら 土に還る宿命だとしても
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