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スゴイとウマイとスキはちがう

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お気にや、おすすめを入れますが、絶対のものとは限りません(^_^;)。 絶対のものでなくてもステキなものはあるし、絶対のものでもつまらないものはある。 だから… まずは出会いまし… もっと読む
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#詩

買った読み手は動かない

いつまで経っても同じ数

メンテは買わなかったんだね

ほかの数字は動くのに

買ってまで

得たかったものはなに?

得られましたか?

満足しましたか?

いくらでしたか?

闇を甘く見てはいけない

闇はほんのひと雫でも全体を濁してしまう

誰も

私くらいは汚されない

そう思って泥遊びしてしまうが

どんな強改良の洗剤でも

最初のひと雫が払えない

繁華街の裏路地に

望んで入る人はいない

入ってしまったらもう

それは自己責任なのだ

きたるんへのもう一作

ぼくの手のひらで
すいまさんがねむる
まものだと
いうけれど
すいまさんはいつも
うん やさしい

眠れない夜には
眠りの砂を
ぼくのひとみに流し込んでくれる
フランスにいるという
砂売りおじさんのなかまなの?
あなたには驚かせられることばかりだ

手のひらに乗るくらいのときもあれば
ぼくをのせて空をとべるほど大きいときもある

あなたはすいまさん
ぼくのともだち
ずーっとずーっと
ずーーーーっと

雪が降る

白くなる

太郎も次郎も眠らせる

でもね

いつか雪は止む

いつか消えて地肌がでるの

そこにはいつまでもごろごろと

亡骸が転がってる

よくもまあ

みなさん口を拭ってられること

なかったことにするのがお上手(すぎる)

うんざりするほど高く高く降り積もる雪に埋もれて

私の呼吸は止まってしまうのだ

桜を待つ

桜の下に眠っている魔女を

起こすことなく宴するがよい

根の周囲を踏み固められてしまうと

桜は呼吸できなくなってしまう

眠っている魔女をおこさぬように

静かに見上げるがよい

美しいだけでは心を打たない

正しいだけでも満ちない

相手のあることは

相手が満ちて初めて始まるのだ

親はよく

自己満で行動する

こんなにあなたにしてあげてるのよ

とか

こんなにあなたを思ってるのよ

とか

そんなこと

どうでもいい

子が

本人が息苦しいならそれは失敗なんだよ

自由にしてあげようよ

彼らは蝶だ

開いた窓から逃がした瞬間に鳥に攫われたとしてさえも

自由な

もっとみる

夜の海

抜き手をきって

あるいはただ

ただただ浮いていよう

いつか

どこかへたどり着く

それでじゅうぶんだ

覆水は盆には還らない

地震が起きて

地割れが走った後は

何も変わって見えなくても

何かが変わっている

私はそれを知っている

囁きは瞬き〔改〕

星の声

さわさわ さわさわ

囁くように

さわさわ さわさわ

雑念にまみれようと

人波にもまれようと

囁きは聞こえ続けている

聞こえ続けている

瞬きは囁き

星の声

さわさわさわさわ

囁くように

さわさわさわさわ

怒号にまみれようと

汚名にまみれようと

囁きは聞こえ続けている

聞こえ続けている

あなたの

あなたの

揺れる

感情の底を知りたい

わたしの

せいなのか

あなたの

裡(うち)に

もとがあるのか

あなたはわたしを

愛してくれるようで

傷つけてやろうとおもっているようでもあり

容易に

つかめない

わからないときは

愛されていると思っておこう

何度も欺かれてきたけれど

今回だけは違うかもしれないと

おもっていよう

だって人生は

こんなにもおもしろいんだから

楽園には蛇がいる

楽園には蛇がいる
りんごを食べろと囁く
ある蛇は
試すため
ある蛇は
欺くため
ある蛇は
ノルマのためだ
社会が多様化し
ニーズが多様化してもなお
真実は一つ
高いか低いかだ
低きに留まれば
二度と高い山には挑めなくなる
それでも
いいのだろう
内陸の者は海を知らない
そして海はそんなにいいものじゃないしね
どうしても
挑みたい者だけが
漕ぎ出せばいいのだ

1000%

沖へ向けて泳ぎだしてしまったら
力尽きるかもしれない
けれど、他国とかまでもたどり着けるかもしれない

こんな小さな水たまりで
じっとしてていいのか

あなた等の
才気を思えばこそ歯痒い