#詩
ゆりやばらのことを考えて眠る
つらいことも
難しいことも
一時おいて
今はただ
眠ります
買った読み手は動かない
いつまで経っても同じ数
メンテは買わなかったんだね
ほかの数字は動くのに
買ってまで
得たかったものはなに?
得られましたか?
満足しましたか?
いくらでしたか?
闇
闇を甘く見てはいけない
闇はほんのひと雫でも全体を濁してしまう
誰も
私くらいは汚されない
そう思って泥遊びしてしまうが
どんな強改良の洗剤でも
最初のひと雫が払えない
繁華街の裏路地に
望んで入る人はいない
入ってしまったらもう
それは自己責任なのだ
きたるんへのもう一作
ぼくの手のひらで
すいまさんがねむる
まものだと
いうけれど
すいまさんはいつも
うん やさしい
眠れない夜には
眠りの砂を
ぼくのひとみに流し込んでくれる
フランスにいるという
砂売りおじさんのなかまなの?
あなたには驚かせられることばかりだ
手のひらに乗るくらいのときもあれば
ぼくをのせて空をとべるほど大きいときもある
あなたはすいまさん
ぼくのともだち
ずーっとずーっと
ずーーーーっと
覆水は盆には還らない
地震が起きて
地割れが走った後は
何も変わって見えなくても
何かが変わっている
私はそれを知っている