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短編映画上映「MIRAGE THEATRE vol.7」

東海林毅監督作品『ホモソーシャルダンス』『片袖の魚』
2作品の上映でした。

カメラ付近の席に居座っていた(?)マスク少女と🤣


LGBTQ+は世界各国でも様々な取り組みがなされていて、法的な整備も徐々にはじまっているから注目されているし、当事者が声を上げやすい世の中にしていくためにも作品で取り上げていくことがいい流れだなぁとすごく感じてます。
やっぱり理解が広まってほしいなと思う場面がまだまだあります。


言葉にすると誤解を招いたり、私の拙い言葉で傷つく人もいるかもしれないから一生懸命慎重に書こうと思ってますが、前提として誰かを傷つける意図は一切ないということだけ先にお伝えして私の感じたことを書こうと思います。


15歳の息子と見に行ったんだけど.…私は彼の反応が一番うれしかったかもしれない。
普通に受け入れていたから。
自分が多数派だとか少数派という感覚も持つ必要なんかない。私は私。みんな違うが息子の中で当たり前だと感じた。


片袖の魚 主演イシヅカユウさん


『片袖の魚』では同級生たちが主人公の変化をどこからか噂で聞いていて、会ったときに物珍しいものを見るかのように根掘り葉掘り色々聞くシーンがあったけど、これはLGBTQ+に限った事では無くよくある光景な気もする…人によって聞かれて大丈夫な事とそうで無い事にかなり差があるので、感じ方が分れるかなとは思う。

でも例えば久しぶりに会った同級生がとんでもなく太ってハゲてて誰かわからん姿になっていたとして.…根掘り葉掘りいきさつ聞くのかなぁ…(すごく親しかったらずっと連絡とってて変化も見てるからいじる可能性はあるけど)
当時の仲間といると子供の頃の素直な感覚が出て聞いちゃうノカ…いや、何年も会ってないなら本人から聞くまで待つタイプだわ私。(それじゃ作品にするとなかなか先に進まないじゃんwww)

とはいえ似たような経験私にもあるんです。私も学生時代の友人に会ったりした時に物珍しそうに扱われるんです。
ダンサーといっても日本ではマイナー扱いされるコンテンポラリーダンス。本当に興味をもって聞いてくれる人もいるけど、何してるかよくわからんという反応が多かったり、配信者としての活動をアイドル活動と言われたり…(私自身が否定しても言ってくる人が多くて、理解したいというより後から陰口のネタにする気しか感じないんだよね😑)

もちろん私がよく聞かれてる事は内容的にセンシティブでも無いし、LGBTQ +に関しては周りの理解で苦しむだけでなく、ご自身の中での不一致であったり内面での苦悩もかなり大きいと思うから、私自身その事で悩んだりは無いんだけど、聞く側の気持ちは似たような感じなんだろうなと😅
そして聞かれてる側の私は何度も聞かれてるうちに劇中と同じくボコボコ…水中の魚のようなあの感じなので似てると思ってしまった。

今まで過去に囚われていた主人公が一気に吹っ切れて、自分らしく前を向いていく姿が凛としていて美しくて…一気に主人公のイシヅカユウさんに惚れてしまって即インスタフォローしたんです。
なんて素敵な人なんだ!!好きです!!夢中です!!(引かれそう笑)
トランスジェンダー当事者であるからこの作品のリアルさがあるとは思いつつ、私としてはとにかく素敵だと思ったら素敵なんだ!!


ホモソーシャルダンス

『ホモソーシャルダンス』には言葉が無かった。
そう。ダンサーの私としては多分得意な世界だ。
でも監督が上映後お話しされてるのを聞いて『ほー!!そういう意味か!!』
はい。読み取れてはいませんでした(・∀・)
でもコンテンポラリーダンスって捉え方に正解が無いので、作品をみて自分の脳内を刺激されたり揺さぶられたりして、後から意図を聞くことでさらに色んな感情に触れたりという楽しみがあると思ってる。(ポジティブ思考と言えば私)

そしてインパクトある衣装が脳内にこびりつき…インパクトある振りがわたしの中に残ってゆく…私も一緒に踊りたかったな笑
(衣装に関しては…写真みて監督のお茶目さを感じ取ってください😆)


監督は男性が作り上げた社会に女性が合わせる形で今の社会が成り立っている事について触れてたんだけど、この視点、なかなか男性に理解されないことが多いと思う。
これ、性別におけるタイプを言いたいわけじゃ無くて…
結婚や出産、子供や孫の事で男性が主夫となることはもちろんある。
そこじゃなくて例えば女性は女性というだけで男性と収入の差があったり、出産に関しては必ず女性でないと出来ないから仕事をする上でハードルが多く、産後の復帰も難しかったり。
社会は男性に合わせて作られてしまっているから起こる問題があって、
その社会に合わせる形で女性が社会に出るからこそのハードルになかなか気づけない方がまだまだ多いんじゃ無いかなと…
(この辺り言語化難しいね、うまく言いたいこと言えてないなぁ)

最後のシーンで女性ははじかれた輪の中に戻り男性の作り上げた社会の中で生きていく…えー!!戻るでよかったのーーー?!
その笑いは本心なの?!どーなのーーーーっっ?!
ここについても監督とすごーくお話ししたかったなぁ…

MIRAGE THEATRE は岐阜県の喫茶星時にて不定期開催しているインディーズ映画の上映会です。
上映できる短編映画募集中!!興味のある方はコチラ↓
http://cafemirage.net/archives/4535

MIRAGE THEATRE vol.7ゲストトーク
東海林毅監督×涼夏↓↓↓
https://youtu.be/v3QSAQ-ZKOQ





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