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詩的実験

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【詩的実験】を集めたものです。
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【詩的実験】 雨を待つ

【詩的実験】 雨を待つ

あなたのプシュケーはもっともらしい正義でわたしを縛りつける。
凛々しい浄玻璃がするような眼の反射で屋根を焦がす。
わたしはその熱々の屋根の上で体育座りをし平然と空を見上げるように強いられる。
わたしはただただじっと、雨が降るのを待ち続ける。
ここは規則的に雨が降る地域なのでそんなに長く待つ必要はない。
雨が降るとあなたは、濡れてしまうから家に入ろう、と優しい顔をして言う。

わたしは雨の日だけにあ

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【詩的実験】 蒸されるわたし

【詩的実験】 蒸されるわたし

橙色の日射にも似た香りだかい箱
わたしはその箱に遊びに行く
思考が麻痺して心地よくなる

皆の感覚を裏返し凍りつかせるような箱
わたしはその箱に遊びに行く
ただただ研ぎ澄まされる身体を感じる

これまでの一切を拭き取り、噴出したすべてを取り戻すかのように水を飲む
椅子に座り、翻ったからだを受け入れる

心地良い空虚

そしてまた、スタート地点に戻る

【詩的実験】 ほつれた脳内

【詩的実験】 ほつれた脳内

頭痛のような眠気
どうしようもない天からの啓示
わたしは瞼の裏にユートピアを持つ

悪夢が悪夢のような顔をしていない喜劇
どうすればあなたと健やかな眠りにつけるのか
諦めに似た諦めが心のなかでゆらゆらする

もう何も考えなくていいとあなたは言う
神様はわたしに天罰をあたえる
ああ! きっとこのままどこにも行けない

【詩的実験】 愛の技術

【詩的実験】 愛の技術

浄玻璃がまぶたの重さに変わる
わたしは酒の瓶を持ってあなたの帰りを待っている
きっと、肋骨にできた空白は酒をもってしても埋まらない

雲の鳴らすメロディは美しいに決まっている
わたしは密かに地球の裏側にまわりこむ
記念日はわたしにとって空疎なものでしかない

噓を醸し出す水夫は地獄の扉の鍵を持つ
あなたはその水夫の面貌に魅力を感じ、水夫の手を取る
あなたと水夫は楕円軌道を描く

夜明けの街中でユラ

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