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みんなの手で、場を育む【AMIGO HOUSEの公開打ち合わせ(3)】

CINEMA AMIGOから発信しているpodcast番組「CINEMA AMIGO FM」で、HOUSEについてとりあげた回を、HOUSEに関わることになったスタッフの志田が、聞いてまとめてくれました。
一度聞いた方も、まずは文字で読んでの方も、是非最後まで楽しんでください。


第12回目から、3話にわたりお届けするのは、新プロジェクト「AMIGO HOUSE」についてです。このテーマも今回が最終回。

AMIGO HOUSEとは


コワーキングスペース、シェアハウス、宿泊施設、シェアキッチンなど泊まれる文化複合施設。

「自分が育った家や土地を残すことで逗子に風景を守りたい」

逗子で生活をしてきた、ある地主の方の思いから、プロジェクトはスタートしました。もともと逗子にあった物件を、建物を運用しながら残していくためにどうしたらよいか。「純粋」という地元不動産チームからの相談に応え、11年前から逗子で活動してきたCINEMA AMIGOが委託を受け運営することに。昨年末から検討を重ね、9月下旬オープン予定で、現在準備が本格化しています。


引き続き、小島さん、山崎さん、加藤さんをゲストに迎えてお届けします。

前回までは、場の使い方や可能性や、より具体的な場づくりの材料や方法についてのおはなし。


最終回の今回は、人が集まる場所や居心地が良い場所を作るために、
「人と人をつなぐ存在の重要性」についてです。



ユーザーを巻き込んだコミュニティづくり


「コンセプトは、立ち上げ時の建前的なものではなく、プロジェクトの芯としてぶれずに持ち続けるべき。理解し運用することができるスタッフがコミュニティマネージャーを務めることが重要」
と小島さんは語ります。

コミュニティのメンバーはスタッフだけではありません。
主役であるユーザーをプロジェクトに巻き込むことで、自走するコミュニティになるとのこと。

ただ施設を利用するのではなく、ユーザーでありチームメイトのような存在。立場を問わず、共通意識を持った複数人が、コミュニティマネージャーのような役割を担う。
「もっとこうしたい」といった提案や意見が自然と飛び交うような、間口の広い、豊かな場になるのではないでしょうか。

この番組の途中で、活気のあるコミュニティづくりのための取り組みとして、物件説明会やワークショップなど、ユーザーを巻き込んだイベントをやってみよう!というアイデアが生まれ、さっそく後日、説明会が実施されました。



「逗子に泊まれる場所があったらいいな」


話題は、外から逗子を訪れる人への場のあり方について。
「葉山にバスで行くための乗り継ぎ地点になっちゃってないかな?」
「逗子をもっと満喫してもらうための場所になったらいい。滞在時間を延ばすきっかけとして、観光案内所のように機能したいね」
など、様々なアイデアが出てきました。

私たちも逗子海岸映画祭などで、長年多くの人たちを逗子に呼んできましたが、泊まる場所がほぼなく、日帰りで帰ってもらわざるを得ない状況なのがとても残念でした。

こうした背景もあり、2018年からAMIGO INNという民泊を始めて、一定の成果を感じていたこともあり、今回AMIGO HOUSEにはホテルをつくります。CINEMA CARAVANのメンバーによる客室はどんな風になるのか、とても楽しみです。



様々なジャンルのファシリテーターと場を育む

働く場としてのコワーキングスペース、泊まる場としての宿泊施設など、これまでので触れてきた設備の他にも、文化複合施設としての機能を持ち合わせているAMIGO HOUSE。

そのひとつに、ファブスペースがあります。プレシャスプラスチック逗子というプロジェクトの活動拠点としてプラスティックの再形成機を設置します。


「普段捨ててしまうプラスティックごみを、資源として再活用する」

現在世界中に広がっている、身近なところから地域レベルで環境を考えるムーブメントを逗子にも。
そんな思いを持ったCINEMA AMIGO館長の長島が、ものづくりのファシリティテーターとなります。

さらに、設備として本格的なキッチンを導入したAMIGO HOUSE。
ケータリングチームAMIGO kitchenの小嶋あゆみさんと連携し、食に関する勉強会や、料理教室など、ただ食べる、泊まるだけでない、学び、感じる場をつくっていくそうです。

つながりあった仲間で協力し、活動の拠点を持つために始まったCINEMA AMIGOの経験を経て、より出会ったことのない、様々な世代や個性の人を巻き込んでいく場を生み出す。

さまざまなジャンルで活動する仲間が、チームとして連携することがAMIGO HOUSEの強みと言えるのかもしれません。

人はそれぞれが何かの専門家であるはず。
集まることで個人以上のアイデアが浮かんでくる。
点で動くのではなく、面を広げながら、みんなの手によって育っていくような場。
コンセプトはぶれずにありつつも、自由なコミュニティであること。

AMIGO HOUSEから、懐かしくも新しい循環が生まれていく。そんな予感がしています。


AMIGO HOUSEは、9月下旬オープンに向けて絶賛準備中!
利用ご希望の方は、続報をお待ちください。

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