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他人の人生観から学ぶ

こんにちは!アミです😊
飽き性ゆえ、またノートを放置していましたが再開しました。


noteは仕事じゃなくて趣味だから、自分のペースで書けるので好きです。


毎日書かれている方もいて「すごいな~」とは思うんですが、私にはできそうにないです😂「書きたい!」ってものがないときや、やる気のないときには筆の進みがすごく遅くて萎えちゃうんですよね~


この不定期に投稿するスタンスは崩さずやっていきたいと思います🌷




さて、今回は、授業中に友達と話していて考えたことを書いていきたいと思います。



1.人生論を聞く


ドイツに来てから他人の人生論を聞くことが増えたように感じます。


考えられる第一の要因としては、留学生という立場だと思います。「なんでドイツに来たの?」「留学が終わったらどうするの?」「なんでドイツでは就職しないの?」などの質問は、自ずと将来や人生の話に繋がることが多いからです。話す相手が同じく留学生だった場合には、同じ質問を返すので、必然と相手の人生観を聞くこととなります。


考えられる第二の要因としては、話す相手が年上ということです。ドイツでは、高校卒業してワーホリしてから大学に行く人もいるし、一回就職してから大学に入る人も多いので、様々な年齢層の人が大学に通っています。また、私の取っている授業は院生も学部生も受けています。そうなると、年上の学生が多くなってきます。ちなみに私は2つの授業で最年少の受講生です。


そうすると、人生経験が豊富な年上の学生と話す機会が多くなり、人生観を聞かせて頂く機会が多くあります。


ベトナムの大学を卒業してドイツの大学院で勉強している人、ブラジルでの弁護士の仕事をやりながら勉強している人、中国の高校を卒業してドイツの大学に正規入学した人。。。


色々な人生があって聞いててかなり面白いです。



2.日本に帰った方がいいよ

そんなこんなでよく人生論を拝聴する日常を送っているわけですが、今日もありがたくその機会に恵まれました。


今日のゲストは、英語の授業が同じイラン人の友達。


突然「留学終わったらドイツで就職せず日本に帰るの?」と聞いてきたので、
「そうだよ。来夏に帰るよ。」と答えました。


そうしたら彼女は
「それがいいよ。日本に帰った方がいい。」と言いました。
どうやらドイツの実情に不満なようです。


もっと詳しく聞くと、こんなようなことを言っていました。


いくらドイツ語を頑張って話しても、ネイティブでなければ腹を割って話してもらえない。学生のうちはまだいい。でも働くといったら話は違ってくる。外国人が受け入れられないのがつらい。
特に南部のエリアは人種主義者が多いから、余計に外国人に対して冷たい。(※チェコやオーストリアの国境と接しており、難民がドイツに来る際の入り口となっていることが大きな要因だと思われる)
そして、ドイツは所得税が高い。所得の30%くらいとられることもある。ドイツは難民の生活を保障しているから、その分で高い。稼ぐのが難しいからよくない。




3.自分の考え

彼女はこんなようなことを熱く語ってくれ、その後私たちは別れました。


他の人のドイツ観・そして人生観を聞くのは面白いものです。


まず寮に帰ってから、彼女が言った情報が正しいかどうか調べました。


ドイツの南部に人種主義者が多いのは、ドイツ人の友だちも言っていたし、NHKの番組でも見たことがあるので、間違いではないと思います。


ただ、実際、人種主義者の多いといわれる南部のバイエルン州で1か月生活したことがありますが、外国人としての生きづらさを感じることはありませんでした。ただ、訪れた博物館で人種主義展をやっていたり、各地でレインボーフラッグを掲げたコンサートが行われていたりと、差別・差別解消に関して意識が高いさまが見受けられました。


そして、ドイツの所得税も調べてみたらその通りでした。年収112万円以上から所得税が課され、その割合は14~42%の間。年収330万円くらいで所得税30%が課されます。


ちなみに日本の所得税は5%~45%であり、330万円はちょうど10%と20%の境目です。さらに控除があることをふまえると、税率はドイツより低いといえます。



次に彼女の意見について考えてみました。

聞いてて気になったのは、「矛盾しているじゃん」ということです。

彼女は自分は外国人としてドイツで認めてもらいたいと思いながらも、ドイツ政府が、自分から徴収した所得税で難民の生活を保障することに対しては否定的でした。


自分に寛容な社会を望みながらも、同じ外国人である難民の政策には不寛容であるように私の目には映りました。自分もこんな偉いことを言える立場ではありませんが、、、。


日本人の自分に置き換えたらどうでしょう。
「日本で生まれた人も、日本に住んでる外国人もみーんな同じ日本人!」と考え、彼らと腹を割って話せるか。心から受け入れられるか。
自分から取られた所得税の多くが外国人に対する政策に使われたとして許容できるか。


何が正しいか、何が間違いかはわかりません。しかし、ドイツで生活している外国人として、私もドイツに居心地の良さを求めているのは事実です。ドイツ人とドイツの政策が外国人に寛容であれば良いと願っています。


そして、きっと日本で過ごしている外国人の方も同じ思いでしょう。日本人と日本の政策が外国人に寛容であってほしい。そう願っているはずです。



自分がドイツ人に期待していることを、日本に帰ってから同じ立場の外国人にできるか。自分がドイツの政策に期待したことを日本の政策はできているか。そして、自分の経験と重ね合わせ、日本の政策と向き合えるか。



「人の振り見て我が振り直せ」の言葉のように、彼女のドイツ観トークは、自分の考えを内省する良いきっかけとなりました。感謝しています。



今日はここまでです!最後まで読んでくれた方ありがとうございました。



参考


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