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夏といえばジブリ!…ではなく、『スパニッシュ・アパートメント』(2002年 仏、西)

スマホから、「7年前の今日の写真」というアラーム。見ると、当時通っていた語学学校のメンバーとビールを飲んでいる写真だった。

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↑4リットル近いハイネケン。9人で入店し、サーバーで注文。空っぽになったら、満タンにしてくれる。何回お代わりしたか、覚えていない。

ワーホリは留学ビザと違い、なんでも自由。語学に自信がなかったので、半年は勉強、残りの半年で仕事が出来たらいいなぁと思い、日本にいる間に学校の準備。2ヶ月私立の語学学校→大学付属学校(交換留学などでよく通うところ)に入って1学期在学することに決めた。

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最初はパリからTGV(フランス版新幹線)で1時間、地域独特の訛りがなく、綺麗な発音を学べると聞いてトゥールにあるInstitut de Touraineという学校に。入学時期が夏休みだったのもあり、10代後半〜20代のヨーロッパの子が大半。クラスメイトもイギリス、イタリア、スイス、スペインと、アジアは私だけ。当時20代後半だったけれど、アジア人は若く見られるので、17歳くらい?と言われ、調子に乗ってH&Mでショートパンツとか買っていた気がする。

このクラスメイトはとても馬が合い、特にスイスの子とは今も毎年クリスマスプレゼントを贈り合う仲。3年前に私がフランスに旅行した時も、スイスからわざわざ来てくれた。来年春に結婚式を挙げるのでおいでよ!と招待状もいただいた。行けたら是非行きたい。

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翌年のイースター休暇にお邪魔した彼女のご実家。全てがお洒落。

このクラスメイトと授業で観た映画が『スパニッシュ・アパートメント』。2002年のフランスとスペインの合同映画で、フランス人の主人公が “エラスムス計画 ”を使ってスペインでルームシェアをするコメディ映画。

エラスムス計画:  The European Community Action Scheme for the Mobility of University Students : ERASMUS は、各種の人材養成計画、科学・技術分野におけるEC(現在はEU)加盟国間の人物交流協力計画の一つであり、大学間交流協定等による共同教育プログラム(ICPs:Inter-University Co-operation Programmes)を積み重ねることによって、「ヨーロッパ大学間ネットワーク」(European University Network)を構築し、EU加盟国間の学生流動を高めようする計画 ※文科省のHPより抜粋 所謂EU版留学制度、インターンみたいなもの。

この映画の面白みは、様々な国出身の人の生活や文化、国民性が垣間見れるところ。そしてこの映画で感じることを、身をもって知ることになった。

ある日、クラスメイトと夜飲みにいこう!という話になり、夕方5時に学校前で待ち合わせ。メンバーはスイス、イタリア、イギリス、スペイン、スイスの子のステイ先で一緒だった韓国の6人。

私は時間前5分前に到着。既にスイスと韓国の子が待っていた。時間通りに来たのはゼロ。そこから15分経って来たのはイギリス人。30分経過。来ない。連絡するも返信なし。仕方ないのでいるメンバーで飲みに行く。1時間経過。イタリア人が到着。「1時間しか遅れてない!頑張って早く来たよ!」と満足げ(本気か?)。2時間経過。3時間経過… 結局スペインの子は来ず。スイスの子、ご立腹。

翌日学校で、スペインの子に何で来なかったか聞いたところ…「気分じゃなかった」。スイスの子、更にご立腹。

まぁ、その人の性格もあるので、国民性とまでは言えないけど、この件に限らず スペイン、フランス、イタリアの人は「気分じゃなかった」という言い訳が多かった。

…とまぁ、色々書いてしまったけれど、毎年夏になると私はジブリではなく、『スパニッシュ・アパートメント』を観たくなります。みんな元気かな。




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