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”肩書き” に振り回されるな

「社長の私がお話することですので、信じて頂きたい」
「この業界を30年見てきた私が言うことだから間違いありません」
「私はいくら稼ぎました、そのやり方を教えます」
こういう言葉に騙されてはいけない。
なぜか?
実際の内容ではなく、”肩書き” を理由にしているからだ。

長らく ”お家” 文化で育ってきた日本人は肩書きや権威に弱い。
・出身大学や元xx等、所属した組織の経緯を気にする
・xx実績No1や成功者/事例の話を聞きたがる/重視して判断する
・個人を表す1st Nameでなく、所属を表す苗字で呼ぶ
などなど、過去の所属や実績などの”肩書き”を重視する傾向にある。
そのため、様々な商品・サービスのプロモーションも、「xxが認めた!」「xxのお墨付き」「xx監修」など、権威を示す広告が多い。

このような、”肩書き”や”権威”を信じた購入や投資判断などを行った場合、うまくいかなかった際には「信じていたのに裏切られたあ」「あの人は嘘つきだ」「金返せ」などの反応になる。要は他責(人のせい)にするのだ。
そもそも何かを行う時には、やる人・やるタイミング・周りの環境などにより結果は同じにならないものなので、絶対にうまくいく手法などない。更に自分の/自社の判断・意思決定は自社が行うべきものであり、その責任は推奨した人にない。責任を押しつける行為は「自分で判断していない」ことを明示しているものであり、”自分の人生を自分で決める” という権利を放棄しているものである。

昔は家柄や所属社/組織などの”肩書き”でやり取りすることの効用はあったかもしれないが、現在の日本において「絶対に信用できる権威/肩書き」は存在しないと言っても良いであろう。
ぜひ、「誰が言っているか?」ではなく「何を言っているか?」だけをインプットし、自分の頭で考え、自分自身で責任持って判断を行い、良い結果も悪い結果も自分事として受け止めて頂きたい。

みなさんが自分で判断を行い、「信じてたのに…」「裏切られた…」という話が減っていくことを願っています。


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