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株価ぶち上がり中のTESLA株価について考察してみた

◆アメリカ知るぞーについて

2021年1月より、Instagramを中心にアメリカの事について情報発信しております。2020年にコロナと共にアメリカへ上陸し、ジョージア州アトランタに海外駐在しております。

住んでみて初めて知ったアメリカの事実や文化、自分が考えていたアメリカの印象と違う事が多々ありました。きっと多くの日本人が私と同じなんじゃないかと思い、自身の海外赴任という割と貴重な経験を情報発信しようと考えていたところ、セカニチ先生からお誘いを頂き「アメリカ知るぞー」アカウントが誕生いたしました。

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◆この記事を書いた理由

アメリカは車社会です。16歳以上は一人一台車を持っています。移動手段が無いので。当然、色んなメーカーの様々な車種が走っているわけですが、TESLAの車が以外にも多い事に気付きました。

日本だとTESLA=高級車(IT社長)みたいなイメージだったので、アメリカには金持ちがいっぱいいるのかぁぁ!!と驚いたのですが、実は良く見ると一般的な家庭の方々が乗っている事が分かりました。

加えて、2020年後半から株価がみるみる上がっていき、なんと時価総額がTOYOTAを抜いて世界一位に!これはさずがに気になる!という事で自分の勉強を兼ねてnoteにまとめてみる事にしました。

◆TESLAとはどんな会社か?

(Wikipediaより引用) TESLAは、アメリカ合衆国のシリコンバレーを拠点に、二次電池式電気自動車と電気自動車関連商品、ソーラーパネルや蓄電池等を開発・製造・販売している自動車会社です。本社所在地はカリフォルニア州パロアルトに位置し、社名は電気技師であり物理学者であるニコラ・テスラにちなんでいるます。

一言でいうと、アメリカを代表するEV(電気自動車)メーカーです。そして何よりCEOのイーロン・マスク氏が有名ですよね。宇宙開発企業のスペースX、Paypalなどの創業者でもあります。

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◆TESLAの株価について

まずこちらの株価チャートをご覧ください。

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2020年から徐々に株価が上がり始めて、2021年に入ってから急上昇していますね。2021年は株式市場全体に高騰していたのと、ハイテク銘柄がこぞって急騰しているので、それらの株価に釣られて引き上げられている感じもありますが、事実としてこの5年で20倍以上になっています!

米国の株価を見る上ではGAFAMがまずは着目されますよね。Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoftですが、最近はこの5社に加えてTESLAも合わせて報じられるケースが増えてきました。つまり米国経済、いや世界経済を語るうえで無視できない企業になってきたという事です。

めちゃ気になるやん!って事で、今回考察するに至っております。

◆EV市場の規模

文字で説明するより、グラフでご覧いただく方がインパクトが強いと思います。大和証券のリサーチでは、下のグラフの通り、2038年には世界の新車販売台数の50%超がEV(電気自動車)に置き換わり、2050年には約90%がEV(電気自動車)となることが予想されています。

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出典:https://www.iru-miru.com/article_detail.php?id=34518

今まで何十年間とガソリン車が中心でしたが、あと10年~15年たつと一気に市場が変わってきます。一目瞭然ですが、成長市場である事は明白です。

ガソリン車からEVに変わる事で、サプライヤーもガラッと変わります。つまり車のパーツを製造している業界もガラッと変わる事になります。さらに言えば、カゼオケ理論で様々な関連企業の業績に影響を及ぼします。こちらについては、別途考察してみたいと思ってます。。。

◆なぜ株価が急騰したのか?

さて、肝心の議題に戻しましょう。なぜここ最近でテスラ株が上がっているのか?これについては専門家や株式市場に詳しい方々がごまんといらっしゃるので、アメリカ居住者として考察してみたいと思います。

 ◇駐在員としての所管

私なりに考えたロジックを先にお伝えいたします。

 ①アメリカEV市場は拡大している

 ②テスラの安価なモデルが爆発的に売れた

 ③テスラのイメージが「高級車」から「大衆車」に変化した

 ④国民の生活にとって必要な企業となった

前項で触れたとおり、世界的にEVが普及してきている事は明白ですが、とりわけアメリカと中国での普及率が他国と比較して圧倒的に高いです。下記のグラフをご覧ください。

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アメリカEV市場は右肩上がりで成長しています。加えて、冒頭に触れたとおり、アメリカではテスラ社が日本よりも遥かに多く走っています。EV市場が進んでいるだけでは?と思いますが、その中でもテスラが群を抜いて多いんです。

その証拠に、下記の2018年におけるモデル別EV車販売台数をご覧ください。

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出典:神戸三菱自動車販売グループ

圧倒的にNo1販売シェアです。3位と4位もテスラなので、本当にシェアが高い事が数字からも見て取れます。ちなみにバカ売れしている「モデル3」という車種は、テスラの中でも安価はモデルで、エントリー価格は350万円です。日本車のSUVと同レベルの価格帯であることが分かります。言い換えると、大衆車用として生産されたモデルなんです。

狙い通り、販売数を見ても特段富裕層ではない一般的な家庭でもテスラブランドを乗り始めている事が分かります。私もこの事実を知って、テスラのイメージがガラッと変わりました。

そして普及してきたテスラモデル3ですが、更に大衆車として市場に認められているなーと私が感じるのが、下記の画像です。

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出典:https://electrek.co/2020/02/17/tesla-model-y-dirty-quebec-start-deliveries/

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汚なっ!!って思いますよね。テスラに乗るくらいだから、みんないつもピカピカにしてるだとうと思いきや、上記のような泥だらけのテスラが至る所に走っています。

でもこれって、裏を返せば『テスラというブランドを買った』のではなく『買いやすい電気自動車を買った』というブランドイメージの転換があったという事だと私は思っています。 

国民の生活に根付いた瞬間ではないでしょうか。

その為、私はテスラの株価が上昇していることには特に違和感なく受け入れらていますし、今後も伸びていくのかなと考えるようになりました。


◇専門家の意見

一方で、専門家はどう考えているのでしょうか?直近の株価急騰に関してはテクニカルな事が関連してくるので、ここでは言及せず中期的な視点に立って言及します。

グロース株の投資家もストーリーに投資することを好む。テスラには素晴らしいストーリーがある。EVや太陽光発電は、気候変動問題の解決策で大きな部分を占めるとして世界各国の政府が推進している。こうした投資家にとっては、四半期のキャッシュフロー詳細より、獲得可能な市場と潜在性のほうが分析において重要になる。
ここ1年、米政府の経済刺激策による現金給付を手にした個人投資家が株式市場になだれ込んでいる。テスラは魅力的なブランドで、マスク氏は他社CEOに比べ、個人投資家との交流に一段と積極的だ。四半期決算発表に伴うアナリスト向け電話会見より先に、個人投資家の質問を受けつけ、ツイッターで返答している。
Datamentaryは「市場はトヨタやフォルクスワーゲン、ダイムラーを『自動車メーカー』として見ているが、テスラは『テクノロジー企業』として見ているから」だと指摘。自動車メーカーは今後の成長がある程度予測可能な業界ですが、テクノロジー企業は予想を超える成長を遂げる可能性を秘めているとのこと。
テスラの収益は確かに他の自動車メーカーと比較すると小さいものの、10年前の収益が1億ドル(約104億円)に過ぎなかったことを考えると、わずか10年で収益を28倍に増加させたとみることができます。これほど大きな収益増加はトヨタやフォルクスワーゲンも達成していません。

上記の引用をまとめると、

● 企業としての『ストーリー』を持っている事

● イーロンマスク氏が個人投資家との距離が近い事

● テクノロジー企業として伸びしろが評価されている事

● 収益成長率が高い事

ここら辺が専門家の意見でした。こうやって見ると、改めて魅力的な会社だなと思います。

◆今後の展望

大前提として、未来は誰にも予測は出来ません。なのでこれは完全に私の私見です。上述したように、テスラは米国内において富裕層が乗る高級車だけでなく市民が乗る大衆車としても認知されてきたため、今後も安定して販売台数を伸ばすことが出来ると考えます。短期的には調整局面もあるかと思いますが、安定的に株価は上昇していくと期待しています。売り上げ規模自体はがTOYOTAや他メーカーに比べて圧倒的に少ないのに時価総額がトップである事を考慮すると、世界での市場シェアが高まった来た際には圧倒的な存在感になる事は容易に想像できます。

また、専門家が指摘しているようにテスラは「自動車メーカー」ではなく「テクノロジー企業」として市場からは評価されています。つまり比較対象はTOYOYAやNISSANではなく、GAFAMになってきます。現在のような激しい株価の動きが落ち着き、堅調に伸びていく安定株になっていくのではないでしょうか。

個人的にはテスラの車自体を見ていてもワクワクしますし、イーロンマスクの言動もついつい気になってしまうので、これからも応援したくなる企業の一つです。

◆バイデン政府の意向

2021年1月にバイデン政権が発足し、早速沢山の大統領令にサインしています。政策次第では当然企業の実績が変わってきますよね。トランプ政権は「アメリカ・ファースト」と称して、米系企業をなるべく優位にするための施策が実施されました。

一方、バイデン政権はどうでしょうか?”Unity=団結”と仕切りに言葉を発していますが、政策の中身を見ていくとトランプ政権時代と同じく、アメリカ企業を優遇する傾向が強いです。一部では「アメリカ・ファースト2.0」なんて言われ方もされていますね。

▼具体的に見てみると▼

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上記画像は私のInstagramで投稿したストーリーズですが、一例として『政府の車は、今後アメリカ製の電気自動車にする』と言っているんですね。

いや、それもうテスラじゃん!って感じですよね。勿論GMや他の自動車メーカーもEV出しているので、一概にテスラとは断言できませんが、テスラにとっては追い風である事は間違いないですよね。

更に、気候変動問題で世界をリードするため、環境にやさしい自動車の推進や、再生エネルギーの購入を促しています。いや、それってやっぱりテスラじゃん!ってなりますよね。テスラはEVメーカーのみならず、再生可能エネルギー事業も手掛けているので。

◆まとめ

 以上、素人ながらに考察してみました。アメリカでは日本に先駆けてEV市場が伸びている事に加え、テスラの車が非常に多く走っています。また、バイデン政権でもアメリカ・ファーストを推進し、再生エネルギーを積極的に採用していく方針を打ち出しているため、テスラにとっては追い風要素が多いですね。

上記を考慮すると、テスラは人々の生活をより豊かにする企業として幅広く認知され、結果として株価も追随して上昇してくと私は考えています。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。<m(__)m>

ぜひ良かったら、Instagramものぞきに来てください~

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