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アンチていねいな暮らし
持ち物にこだわりがありそうとか、ていねいに暮らしてそうとか、よく言われる。マーガレットハウエルの丸襟の白シャツや、無印良品のネイビーのスカート、ヒールの太いパンプスやローファーなど、すごくよく似合う。エプロンとか、金属縁の丸眼鏡もかけたらたぶん似合うだろう。自宅では急須でお茶をいれそうだ。
自分がていねいな暮らしが似合ってしまうことはわかっている。だからいっそう嫌いだ。私はそんなんじゃないのに…
人権を目減りさせない生き方
うるせえ取引先に絡まれていた。「いま!!いま!!メールの送信ボタン押すところだから!!大至急!確認して資料出し直して!!」などという電話がかかってきて、一応すぐにやったけど、どうやら先方は私にそう言ってから即ビュッフェランチに出たようだった。それなら「ランチ戻るまでにやってね♪」って言えばいいじゃん?
「すごくせっかちな人です」と言われて引き継いだばかりだけど、たぶんその見立ては誤っていて、基本
aikoサブスク解禁
駅からの帰り道、そういえばとApple Musicでaikoを聞く。サブスク解禁日だ。
赤紫のスケルトンのMD、ついでにスピッツを入れてた水色のスケルトンのMD、歌詞カード、地元のTSUTAYAのだだ広い駐輪場、カラオケで幼なじみの男子の右膝と当たったまま静止している私の左膝。
すべてがありふれていて、ほんとうにあったことなのかさえ怪しい、aikoに紐づく記憶。
今この瞬間のことって、いつ忘
『限りなく透明に近いブルー』を読んでいたころ
『限りなく透明に近いブルー』を読んでいたころ、私は元々短めのイーストボーイのスカートを腰で1回折っていた。たまに2回にすることもあったけど、基本は1回が自分にちょうどいいという暫定的な結論があった。グレーのチェックに一本細いピンクが入っているスカートが一番のお気に入りで、他にネイビーを持っていた。
『限りなく透明に近いブルー』を読んでいたころ、私は彼氏と別れたばかりだった。中学の同級生に卒業式の
待ち合わせは道玄坂で
会社を辞めることになった。私が上司に伝えた退職理由は全く信じてもらえず、社内ではセクハラ説やパワハラ説などの憶測が飛び交っていた。「あの上司が悪かったな」「うちの部署に来ればいいのに」「社長に言っておいたから」などと色んなメッセージが来ていたが、返信を保留してベッドに転がっていた。朝は少しずつ明るくなって、やがて近くの中学校からプールの授業の声が聞こえてくる。
たまりにたまった有給休暇を消化する
生きること、人を好きになること
恋多き人生を送ってきた。
さかのぼれる最古の記憶が、2歳のころに男の子に「好きです」と言った瞬間だ。その前から、つまり0歳や1歳にして、お気に入りの男の子がいれば、短い腕をベビーカーから伸ばしてその手にふれようとしていた、と母親が証言している。
生まれつきの恋愛体質なのだと思う。
以前、男の子とセックスしたあとに「これまでに好きになった人数」の話になって、数えてみたら30人だった(もちろん先