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好み

それは偶然だと思っていたのだけれど、二度三度繰り返せば偶然を疑い始め、そんなはずはないと僅かにもがきながらも確実に意識は寄せられていく、敢えて探すこともしないのに次に手に取るものもまた同じなのだから、偶然は否定せざるを得ないことを認めた、好きという感情の発生原因は先天的であるのだ、そんなことに気づいたってそれで手に入るものなら構わないのだけれど、手に入らないこともあるわけで、だから理屈で感情をコントロールしようとするけれど、そもそも偶然じゃなかったって、この手で触れてこの目に触れて本能で求めていたのだなって、解ってしまったらもう止められない、タガが外れたように、好きでたまらない、

本能を思い出した理性が崩壊する




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ただの駄々っ子である。